令和4年度第1回綾瀬市青少年問題協議会会議録(令和4年10月4日開催)
審議会等の名称
令和4年度第1回綾瀬市青少年問題協議会
開催日時
令和4年10月4日(火曜日) 10:00~12:15
開催場所
綾瀬市役所事務棟6階 視聴覚室
第1回綾瀬市青少年問題協議会 議題
議題
- 令和4年度綾瀬市青少年善行褒賞等候補者の選考について
- ヤングケアラーについて
報告
- 市青少年相談室の活動状況について
- 大和警察署管内の少年犯罪及び補導状況について
出席者
- (委員)
- (会長)古塩政由
- (副会長)榎本源𠮷
- 井上賢二
- 齊藤雅敏
- 小川富久子
- 星野敏雄
- 栗原芳子
- 澁谷敏夫
- 古塩佳子
- (事務局)
- 健康こども部長
- こども未来課長
- 他事務局員2名
傍聴者数
0名
内容
1 開会
2 委員及び職員自己紹介
3 諸般報告
(事務局)
〇定数について、13名中8名の委員が出席となり定足数に達した旨を確認。
〇会議傍聴者がいない旨を確認。
〇会議記録について要点筆記とする旨を確認。
4 副会長の互選について
(事務局)
〇委員より事務局一任の意向があったため、事務局提案により榎本委員を選出。
5 議題
(1) 令和4年度綾瀬市青少年善行褒賞等候補者の選考について(非公開)
(事務局)
〇候補者名簿に基づき、候補者の推薦経過・内容等について説明を実施。
〇青少年善行褒賞候補者2名、青少年育成活動推進者表彰候補者15名
〇令和4~6年度神奈川県青少年育成活動推進者表彰候補者の推薦内容を決定。
(2) ヤングケアラーについて
(事務局)
〇資料に基づき、ヤングケアラー概要、市取り組み状況等について説明を実施。
〇説明完了後に、各委員内における意見交換が行われた。
【質疑】
(会長)
青少年善行褒章候補者の二名について年齢要件を満たしているのか。また、うち 一名について人名救助に尽くしたとのことだが、消防長からの感謝状等で他に受賞される予定はあるのか。
(委員)
一人目については、年齢要件を満たしており、ドリームプレイウッズ事業において積極的に活動しているとともに、他の子どもの面倒も良く見ていることから推薦をしたものである。
(委員)
ジュニアリーダーの立場からも青少年健全育成の推進に尽力されている。
(事務局)
二人目についても、年齢要件を満たしており、内容的にも青少年善行褒賞の対象となるものである。また、人名救助とのことだが、事案が火災等の災害に関わるものではないため、消防内の規程により消防長感謝状の対象ではないとのことであった。
(会長)
承知した。二名とも表彰ということで進めるようお願いをしたい。次にヤングケアラーについてだが、行政で広く対応ができる制度を整えているものの悩みを抱える対象者を発見することが難しいと考えている。ヤングケアラーの問題は、家庭内でケア行為をしていることで社会と接触する機会が失われ、成長に影響を及ぼすことにある。特に母子家庭及び金銭的に余裕のない家庭に該当ケースが多いが、いずれも子ども本人から助けて欲しいと声を発せられることは少ないようである。
(委員)
会長から発言があったように行政で手広く制度が用意されているが、子どもは自分が家庭を支えなければいけないという使命感を持っているとともに、社会との接触機会がないことでケア行為が当たり前だと考えていることから、見つけ出すのは難しいと思う。近年になりヤングケアラーとして注目されてきているが、根本的に全ての年代に共通する課題であり、行政が手を広げて待っているだけではなく、地域の何者かが積極的にアプローチを行い、橋渡しをしてあげる必要があると考える。特に子どもについては、心を閉ざしていた状態になっていることから、悩みを話してもらうためには、寄り添いながら粘り強く信頼関係を構築することが不可欠である。そのためには、地域において行政との橋渡しになる芽を見つけ、育成するような取り組みが求められているのではないか。
(会長)
老々介護のように様々な年代で課題を抱えているが、特にヤングケアラーが問題視されているのは、子どもには社会経験もなく何も分からない状態であるからであると考えている。これまで行政では、相談窓口の充実を図ってきたが、これからは同時に対象者へ心から寄り添う関係の構築が必要である思う。
(委員)
ドリームプレイウッズ事業がその一つである。今後は、ウッズだけではなく、公園等の市内各所で様々な人々による様々な活動が広がっていければ良いと考えている。
(会長)
ヤングケアラーは、子どものケア行為自体が悪いものという単純な問題ではない。ケア行為は良いことであり、その家庭が悪い、原因を絶たなければいけないということではなく、地域全体で寄り添い救っていくという姿勢が必要である。
(委員)
ヤングケアラーの中には、子どもは親を救いたいと思い、親も子どもに感謝をしているという大切な親子関係もある。単純に悪い・改善すべきという認識ではなく、正しい情報及び認識を周知していくことが大切である。
(委員)
正しく周知をしていかないと間違った支援に繋がる恐れがある。言葉の表現からも誤解を招いてしまうため、注意をする必要がある。
(会長)
ケアラーという言葉を使うから難しく感じるのである。簡単に言うと家庭内での手伝いであり、その行為を子どもが喜んでやっているのか、もしくは仕方なくやっているのか、ということが問題である。ヤングケアラーは全て問題だ、と良く言われるが、手伝いを全て悪とすると、子どもに何もさせないことが良いことだという認識になってしまう。
(委員)
それ故に単純な問題ではなく、心から寄り添い、対象者の気持ちと背景を深く理解しながら、正しい支援を続けることが必要となる。
(委員)
子どもたちにおいて、自身は一家庭の中の存在ということだけではなく、地域全体から温かく見守られており、社会の中で生きていると感じてもらえるようにすることが大切ではないか。将来を見据えて今の世代から動いていかないといけないと思う。(会長)
学識者の中では、ヤングケアラー同士が集まり、交流する場を設けることが有効であるとの話もあるようだ。
(委員)
地域全体で子どもへ積極的に声かけをしていくことが必要である。
(委員)
これまで話があったように、該当となる子どもたちが悩みを独りで抱える状況である中で、地域の大人が日頃から積極的に声掛けを行い、言動から客観的に異変へ気付けるようにしていく必要がある。また、子ども達にとって行政の窓口へ相談に行くということはハードルが高いものであり、例えばSNS上のチャットのような形で気軽に悩みを打ち明けられるような環境を整えることが大切ではないか。正しい知識を正しく理解することが大切との話もあったことから、本日の資料を持ち帰り、所属団体内で周知を行い、今後の活動に役立てたいと思う。
(会長)
子どもは自身の家庭環境が当たり前だと思うことから、自ら手を上げることは難しい。また、子どもが被害者であると決めつけるのもいけないことである。
(委員)
保護司では、犯罪を犯した子どもを対象に、家庭内に入り込みながら支援活動を実施している。日頃の活動において、子どもが犯罪に手を染めてしまう理由として、自らが親や家庭を支えなければいけないという強い意志とプライドがあり、単純なものではないと感じている。子どもが間違った選択をしてしまう前に、何とか救い出してあげるためには、様々な地域及び団体が連携して動けるようにしていけたらと思う。行政においては、そのための環境作りをお願いしたい。
(会長)
地域全体で救えるように各団体が連携することが必要である。神奈川県警ではどのような状況となっているか。
(委員)
県警のみで犯罪者へ支援をしていくことは難しいと考えている。
(委員)
地域において日頃から子どもとの信頼関係を構築し、相談をしてもらえるようにしておくことが重要である。また、ヤングケアラーという表現は難しいものであることから、より噛み砕いた分かりやすい言葉で広報周知を実施し、対象の子どもたちが自らの異変に気付いてもらえるようにするのも一つの解決方法であると思う。
(会長)
各委員の積極的な発言に感謝する。時間に限りがあるため、本議題に関する意見交換はここまでとしたい。
6 報告
(事務局)
(1) 市青少年相談室の活動状況について
(事務局)
〇資料に基づき、相談受理及び街頭補導の状況を報告。
〇質疑等なし
(2) 大和警察署管内の少年犯罪及び補導状況について
(委員)
〇資料に基づき、大和署管内における少年犯罪及び補導状況の状況を報告。
〇質疑等なし
7 その他
(1) 次回会議日程(案)について
(事務局)
〇資料に基づき、今後の会議日程を説明。
〇質疑等なし
8 閉会
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更新日:2023年04月27日