令和7年度第1回学校給食検討委員会会議(令和7年7月10日開催)
審議会等の名称
令和7年度第1回学校給食検討委員会会議
開催日時
令和7年7月10日15時40分から16時30分まで
開催場所
綾瀬市役所 議会棟3階 第1委員会室
議題
- 役員選出について
- その他
出席者
委員
- (委員長)熊本 丈力
- 小林 美香
- 田中 香織
- 橋口 聡子
- 瀬戸 京子
- 橋本 亜弥子
- 成田 龍二
- 笠間 功治
- 宮本 亮平
- 小菅 旭
- 岡田 真一
- 工藤 正史
- 崎永 政人
事務局
- 教育長
- 教育部長
- 学校給食センター所長
- 学校給食センター職員2名及び栄養士1名
傍聴者数
0人
内容
議題(1) 役員選出について
副委員長2名選出
綾瀬中学校校長 上山智也委員を選出
綾北小学校PTA会長 成田龍二委員を選出
議題(2) その他
ア 異物混入について
・議長
事務局から説明願います。
・事務局
7月2日に学校給食で提供した肉団子のスープ煮にプラスチック片の混入があった。
早園小学校の児童が、喫食中に違和感を感じ、吐き出したところプラスチック片であったが、幸いにも児童に出血等の健康被害はなかった。
調査の結果、給食センターの調理過程や団子等の製造過程での混入の可能性は低い状況であるが、細心の注意を払い、給食の提供に努めていく。
・議長
事務局から説明があったが、質疑はあるか。
・委員
≪質疑なし≫
イ 綾瀬市の学校給食の現状について
・議長
事務局から説明願います。
・事務局
(現状と課題について)
綾瀬市の学校給食費は、平成29年4月に値上げして以来、8年ぶりの値上げを実施した。この間、新型コロナウイルス感染症の影響や世界情勢の変化などにより、物価高騰が続き、学校給食用食材の価格も大幅に上昇している状況となっていた。
特に近年、主食のパンや牛乳の価格上昇が続く中、新たに米の不足問題が発生し、令和7年には、政府が備蓄米を放出するなど、米の価格高騰が社会問題となっている。また、その他の物価高騰も収まる気配がないなど、学校給食にも影響が出ている。
対策としては、食材の選定や献立を工夫し、食材費の節減を図りつつ、給食を提供するよう努めているが、今後も学校給食の質を確保しつつ、子どもたちにとって、魅力ある献立とするためには、更なる有効な対策が必要な状況となっている。
(学校給食費改定の推移について)
資料には、平成3年4月以降分の綾瀬市の学校給食費改定の推移が示してある。
直近の改定は、令和7年4月からの改定となっている。
(現在の綾瀬市の学校給食費改定の状況について)
令和6年度に開催した本委員会において、学校給食費の値上げについて、市長から諮問し、同委員会より答申がされている。
現在の学校給食費は、平成29年4月の改定以降、7年間据え置きとなっており、特に近年の急激な物価高騰の影響による学校給食食材の価格上昇等の状況を考慮すると、健全な学校給食の提供を維持するためには、値上げはやむを得ないとの結論から、小中学校の学校給食費は600円の値上げとし、改定時期は令和7年4月分からとした。
また、附帯意見として、今後も物価高騰が続くと想定され、学校給食費の改定により、保護者の家計への負担が増えることから、現在実施している子育て世帯の家計支援など保護者負担の軽減策を検討されたい。
これらの答申を受け、令和7年度は、600円の値上げの実施と値上げ後の半額補助を実施している。
(近隣市の学校給食費の状況について)
資料には、令和6年5月現在の県央7市の学校給食費の状況を示しているが、令和7年度に綾瀬市が値上げしているように、近隣市も値上げや国の交付金による補助をしている状況である。
(学校給食用食材の価格上昇の現状について)
総務省が6月20日に発表した5月分の全国消費者物価指数では、生鮮食品を除く食料の指数は124.6で、前年同月比7.7%上昇しており、食料の価格上昇は収まる気配がない状況となっている。
また、実際に学校給食で使用する食材価格の推移を見ても、令和7年度の米飯、コッペパン、牛乳の価格は、前年度比でそれぞれ24円、2円、3円以上値上がりしており、その他の食材も価格高騰が続いている状況である。
参考に同じ献立の価格の推移や提供実績からの1食当たり単価の推移も資料で示しているが、消費者物価指数に比例して、上昇している状況である。
・議長
事務局から説明があったが、質疑はあるか。
(質疑応答)
・委員
保護者から、子どもが2人、3人といる家庭では、少しでも負担を減らしたいとの声があるが、地産地消の推進やご飯などの残菜が多いと聞くが、現場でどのような検証をしているのか。
・事務局
地産地消については、農協から野菜の5%程度を使用していたが、農協の機構改革などで、仲介業者を通じて市内産野菜を使用するようになって1%程度まで落ち込んだ。
今年2月から、農協から直接納品できるよう改善したので、今後は例年並みの市内産野菜を使用できる見込みである。
ご飯などの残菜の量は、現場でも常に気にしており、1食当たりの栄養価などがあるため、ご飯の量を減らすことは難しいが、ご飯がすすむおかずの工夫など、給食を残さず食べてもらえるよう努めている。
また、保護者負担の軽減では、今年度に関しては、値上げはしたけれども半額補助を継続しており、国の交付金等の動向を確認しながら、少しでも保護者負担を減らすよう努める。
・委員
子どもから、ご飯とおかずのバランスが良くなく、ご飯を残す子が多いと聞いている。
ご飯と牛乳の組み合わせもどうなのか、栄養価の確保ということで、牛乳は欠かせないと思うが、そのような子どもたちの意見をどのように考えているか。
・事務局
以前、ご飯は個食缶により、子どもたちに同量のご飯を個別に配っていたが、業者の都合により、クラス別におひつに入ったご飯を子どもたちが配る方式に変わった。
一定量の配り残しが、ご飯が残る一因となっている。
また、完全給食は基本、牛乳とおかずと主食という中で、昔はパン食のみだったが、ご飯食を国も推奨していることから、ご飯と牛乳の組み合わせがどうしても出てきてしまう、完全給食の原則は牛乳の提供が第一になるので、カルシウム不足を補うためにも牛乳は必ず、パンでも麺でもご飯でも付ているのが現状であり、新メニューの提供など、ご飯を子どもたちが喜んで食べるような工夫に努める。
・委員
食材価格の推移の資料で、ミートコロッケの価格の上昇が大きい理由は何か。
・事務局
ミートコロッケなどの食材は、毎年同じメーカー、業者から買っているのではなく、保護者、学校の先生などが参加する物資選定委員会で味見、値段も考慮し調達している。
ここ数年、物価高騰によりコロッケ関係とかハンバーグ関係は値段が毎年上がっているような状況である。
ウ リクエスト給食等の見直しについて
・議長
事務局から説明願います。
・事務局
学校給食については、物価高騰が続く中、学校給食の質の確保や充実などを求める保護者の声があることは承知している。給食センターとしても、食材の選定や献立の工夫などにより、児童・生徒に安全安心なおいしい学校給食を提供できるよう努めている。
過去には、物価高騰の調整で、不足する食材費をリクエスト給食の回数を減らすなどで調整したこともあったが、物価高騰などの事情で左右されないリクエスト給食の在り方等を学校と調整中であり、方向性が決まったら情報提供する。
・議長
事務局から説明があったが、質疑はあるか。
(質疑応答)
・委員
意見ですが、七夕の行事食のときに、子どもたちが「今日の給食めちゃめちゃ楽しみだね」と話していて、リクエスト給食や行事食をすごく楽しみにしており、食文化に親しむっていう意味でも、郷土料理なども提供されるのは本当にありがたいと思っている。
先ほどもあったように、完全給食として提供するうえで、栄養価など考え米飯の量とかも決まっていると思うが、実際に食の細い子や大盛りがいい子とか、ある程度の規定はあると思うが、学校現場の意見も取り入れ、無駄を省きながら、子どもたちが楽しみにしているリクエスト給食とか行事食が継続できるよう配慮願いたい。
・委員
PTAにいると「あの家は給食費未納」などの情報が入ることがあり、子どもたちの耳に入ることが一番可哀そうと思うが、その辺の情報管理はどうなっているか。
・事務局
昨年度の徴収率でいいますと、令和6年度は98.7%で1.3%くらいが未納となっている。以前は学校経由で未納の保護者には催促していたが、公会計後は、保護者に直接郵送で通知しているので、他人に情報が漏れることはない。
エ 次回会議について
・議長
事務局から説明願います。
・事務局
次回の会議は、10月中を予定しており、事務局で日程調整後通知する。
以上
この記事に関するお問い合わせ先
- 綾瀬市ホームページをより使いやすくするために、皆様の声をお聞かせください。
-
更新日:2025年08月15日