令和6年度第2回学校給食検討委員会会議(令和6年12月24日開催)

更新日:2025年04月10日

ページID : 19382

審議会等の名称

令和6年度第2回学校給食検討委員会会議

開催日時

令和6年12月24日15時30分から16時30分まで

開催場所

綾瀬市役所 事務棟6階 視聴覚室

議題

  1. 綾瀬市学校給食費の見直しについて(諮問)
  2. その他

出席者

委員

  • (委員長)熊本 丈力
  • (副委員長)大城 美恵
  • (副委員長)木村 明
  • 豊田 政治
  • 神尾 里美
  • 橋口聡子
  • 瀬戸 京子
  • 永益 弘之
  • 上山 智也
  • 橋本亜弥子
  • 笠間 功治
  • 小菅 旭
  • 柏木秀一

事務局

  • 市長
  • 教育長
  • 教育部長
  • 学校給食センター所長
  • 学校給食センター職員2名及び栄養士1名

傍聴者数

1人

内容

議題(1) 学校給食費の見直しについて(諮問)

・議長

事務局から説明願います。

 

・事務局

(1 現状と課題)

綾瀬市の学校給食費は、平成29年4月に改定して以降、7年余り値上げをせずに据え置きとなっている。

この間、新型コロナウイルス感染症の影響や世界情勢の変化などにより、物価高騰が続いており、学校給食用食材の価格も大幅に上昇している状況となっている。

特に近年、主食のパンや牛乳の価格上昇が続いており、新たに米の不足、価格高騰が懸念されており、副食(おかずなど)分の食材費が圧迫されている。

不足する食材費については、食材の選定や献立を工夫し、食材費の節減を図りつつ、給食を提供してきたが、令和4年度及び令和5年度は、コロナ禍における国の交付金を活用し、令和6年度は公費負担により不足分を補助してきたが、今後も適正な栄養量を確保しつつ、子どもたちにとって、魅力ある献立とするためには、学校給食費の値上げが必要な状況となっている。

 

(2 綾瀬市の学校給食費改定の推移)

平成3年4月以降分の本市の学校給食費の改定の推移を記載している。

平成3年4月以降に4回の改定があり、消費税増税や食材価格高騰などの理由により、値上げを行っているが、平成29年4月以降については、保護者負担として、月額で小学校4,400円、中学校4,900円で、現在に至っている。

 

(3 現在の綾瀬市の学校給食費改定の状況)

令和5年度に開催した綾瀬市学校給食センター運営委員会、現在の綾瀬市学校給食検討委員会において、学校給食費の値上げについて、教育長から諮問し、同委員会より答申がされている。

審議経過としては、

第1回会議 昨年6月に綾瀬市学校給食費の値上げについて諮問し、

第2回会議 昨年8月に綾瀬市学校給食費の値上げについて答申があった。

答申内容としては、

現在の学校給食費は、平成29年4月の改定以降、6年間据え置きとなっており、この間の物価高騰による学校給食食材の価格上昇等の状況を考慮すると、値上げはやむを得ないとの結論から改定後の学校給食費は

小学校 月額 4,900円、中学校 月額 5,400円で、500円の値上げ、

牛乳のみについては、小中学校とも650円を1,000円とし、350円の値上げとする。

しかしながら、改定時期については、

現在、家計支援のための学校給食費の半額補助が実施されること、また、物価高騰が続いている現状において、保護者の家計への負担が大きくなると考えられることから、改定時期については配慮願いたいとの、附帯意見があった。

この附帯意見を受け、綾瀬市としては、その意見を尊重し、令和6年度に関しては、値上げ分(500円+100円/1人当たり)を公費負担とし、改定時期は見送りとしている。

また、物価高騰による保護者の家計への経済的負担の軽減を図るため、国の交付金を活用し、令和5年度9月から3月までの7か月分、令和6年度においても、4月から3月まで1年間、11か月分の学校給食費の半額を時限的に補助している。

 

(4 近隣市の学校給食費の状況)

県のホームページで公表されている令和5年5月1日現在の情報となるが、近隣市では、小学校で月額4,250円から4,500円、中学校で月額3,755円から、5,100円となっている。

また、県内市町村の平均では、小学校月額4,461円、中学校月額5,068円となっており、綾瀬市の学校給食費は、小中学校とも、県内市町村の平均より低い金額となっています。

近隣市の学校給食費改定の令和6年度、7年度の動きは、令和6年度4月から厚木市は、無償化に伴い、値上げしている。その他は据え置きとなっている。

令和7年度については、複数の市町村で値上げを検討している状況となっている。

ただし、令和5年度以降、各市において、値上げはしていなくても、実際には、物価高騰の影響は受けており、物価高騰分に関し、保護者負担を求めず、公費等により補填している状況となっている。

 

(5 学校給食用食材の価格上昇の現状)

(1)消費者物価指数の推移を見てみますと、総務省が11月22日に発表した10月分の全国消費者物価指数では、生鮮食品を除く食料の指数は119.2で、前年同月比で3.8%上昇しており、食料の価格上昇は収まる気配がない状況となっている。

また、令和4年から令和6年10月までの指数をグラフ化してみると、令和4年1月が101.2で、令和6年10月が119.2となっており、ここ3年あまりで、17.8%の上昇となっている。

前回、見直しの答申があった令和5年8月時点の指数が113.8、直近の令和6年10月の119.2と比較してみても、4.7%の上昇となっている。

 

(2)学校給食で使用する食材価格の推移を見てみると、こちらは令和4年度から6年度に実際に学校給食センターで購入した、よく使用する食材の価格比較をした表となっている。

オレンジ色の部分は、主食であるごはん、パンと牛乳、それにおかずで使用する揚げ物やデザートなどで、価格高騰が続いている状況となっている。

野菜などの生鮮食品の価格は、もともと、風水害や季節、気候に大きく左右されるものとなっており、調味料、肉類などは令和5年度に大きく価格高騰があったが、令和6年度は5年度と比較すると、やや価格が下がっている。

しかし、令和4年度と6年度を比較すると、野菜を除く全般で価格高騰は続いている状況となっている。

 

(3)同じ献立の価格の推移を見てみると、1から3の同じ献立を物価高騰前の令和3年度と物価高騰が始まった令和4年度、5年度、6年度の食材価格で作った場合の1食当たりの価格の推移を表やグラフ化したもので、当然ながら、消費者物価指数や学校給食の食材価格と比例し、上昇していることがわかる。

 

(4)学校給食の提供実績からの1食当たり単価の推移を見てみると、こちらは、実際に各年度の1年間の給食の提供実績から、1食当たりの価格を示したものとなっている。

また、1食当たりの価格から月額の給食費を算出したものが、かっこで表記してあるが、令和3年度は、小学校、中学校は、現在の月額に収まっているが、令和4年度以降は、学校給食費に不足が生じており、現在はこの不足分について、急激な物価高騰に対する公的支援として、一時的に国の交付金や市の財源などの公費負担で賄われているが、現在の学校給食法では、保護者に負担をいただくべきものとなっている。 

参考までに、(5)学校給食提供に係る経費についてご説明すると、

市長の諮問の冒頭でもあったが、学校給食の運営は、学校給食法の規定により、施設、設備、運営等に要する経費は市が負担し、食材費である学校給食費は児童・生徒の保護者の負担としている。

令和5年度の決算から見ますと、保護者からの学校給食費など食材購入費が、約3億9,000万円、施設、設備、運営等に係る学校給食運営経費が約3億5,300万円の合計約7億4,300万円の経費がかかっている。

令和6年度の予算でも、約7億円が見込まれている。

この物価高騰の中、食材購入費の赤字で表示している1億円を超える金額については、現在、子育て世帯の家計支援として給食費の半額補助や物価高騰による給食費の不足分の補助として、市が公費負担で支援している。

参考情報として、学校給食を提供するためには、総額7億円ほどの経費がかかるということをお示ししたものである。

 

(6 学校給食費の見直しについて)

先ほど、説明したが、令和5年度に開催した綾瀬市学校給食センター運営委員会において、学校給食費の値上げについては、

小学校 月額 4,900円、中学校 月額 5,400円で、500円の値上げ、牛乳のみについては、小中学校とも650円を1,000円とし、350円の値上げとする答申をいただいているが、改定時期については、附帯意見等もあり、結果として改定を見送りしている状況である。

そこで、改定時期について、来年の令和7年4月分の給食費から改定をお願いしたいということである。

また、改定後の金額については、先ほど説明した消費者物価指数の推移、給食で使用している食材の価格推移、令和6年度も含めた給食の提供実績から見た給食費の月額予測などから勘案すると、500円の値上げでは、厳しい状況となっているので、改定後の金額は、小学校 月額5,000円、中学校 月額 5,500円で、600円の値上げ、牛乳のみについては、小中学校とも650円を1,000円とし、350円の値上げとしたいと考えているので、ご審議のほどお願いする。

なお、改定後の保護者の学校給食費に関しては、現在実施している子育て世帯の家計支援としての半額補助は、3月で終了となっている。

令和7年度に向けては、今後の物価高騰などの状況、国の交付金のメニューや市の財政状況等を踏まえて、市としてできる支援を検討している。

 

以上

 

(審議)

・議長

事務局から説明があったが、学校給食費の見直しについて、ご意見等をお願いする。

・委員

令和7年度は、市としてできる支援を検討中と言っていたが、具体的にどういう案を検討しているか。

・事務局

令和7年度予算は、議会の議決も必要なので確約はできないところだが、現在の子育て世帯の家計支援として行っている半額補助程度の支援を検討している。

・委員

リクエスト給食は、値上げ後も年15回あるという認識でよいか。

・事務局

令和4年度の物価高騰が始まった頃は、寂しい給食になっていた部分もあるが、令和5年度は3回まで減ってしまったが、令和6年度は15回、各校1回ずつリクエスト給食を提供しており、令和7年度も15回を予定している。

・委員

ある保護者の意見だが、値上げは仕方ないが、リクエスト給食を年15回出すなら、日常の給食の質なり量を増やした方がよいという意見をいただいたので伝えておく。

最近のニュースで、ある政治家が給食費の無償化について、5,000億円くらいできると言っていたが、そこは政治判断次第ということか。

・事務局

給食費の無償化については、市長も国の動向と財源を見極めながら、段階的に行うと言っており、令和7年度も半額補助する方向で検討しているところだが、国の動きとしては、12月9日の衆議院本会議の中で、給食費の無償化に関する質問に対して、石破首相が、年末を目途に課題を整理すると答えており、12月23日には、野党3党から学校給食費を無償化する法案が国会に提出されており、年明けの通常国会で審議される予定となっている。

その法案がどうなっていくか注目しているところだが、令和7年4月1日、無償化スタートとなれば、それに向けて準備をしていくが、現在の状況としては、国の交付金等の活用も含め、令和6年度の半額補助程度の支援ができるよう調整していきたいと考えている。

・委員

給食費の値上げは理解できるが、アレルギーで弁当持参とか、牛乳だけという世帯も、その食材費自体は高騰していて、給食が食べられるお子さんには補助があるが、食べられないお子さんの世帯からは少し不満があるようだが、給食が食べられないお子さんを把握しているか。

・事務局

令和6年度の実績ベースでお答えすると、牛乳だけ飲む方が50人程度、給食は食べるが牛乳だけ飲まない方は120人程度と把握している。

・議長

それでは、事務局から説明のあった学校給食費の値上げについて、6の学校給食費の見直し(案)のところの答申(案)のとおり値上げすることについて確認する。

学校給食費の値上げについては、「小学校は600円の値上げとし、月額5,000円、中学校も600円値上げとし、月額5,500円」、「牛乳のみは350円の値上げとし、月額1,000円」、

改定時期については、令和7年4月分からで良い方は挙手をお願いする。

 

≪挙手全員で承認≫

 

・議長

次に答申の内容について、ただ今、学校給食費の改定額、改定時期は決まったが、審議した中で、様々な意見があった。

附帯意見として反映させたいと考えるが、何か意見はあるか。

・委員

今、検討中ということだが、家計の方も物価高騰で厳しいと思うので、ぜひ半額補助を続けてほしいと思う。

・委員

もし、仮に半額補助が議会で承認されない場合、値上げを600円した全額が保護者の負担になるという認識で良いのか。

・事務局

仮に予算が議会で承認されない場合には、値上げ分も含めて、全額が保護者負担となるが、今の物価高騰の現状、保護者の経済的負担の軽減とか、子育て世帯への支援という意味でも、議会には理解を求めていきたいと考えている。

・議長

ただいま、附帯意見について、委員の皆様から様々な意見があったが、事務局で整理して、答申案を提示できるか。

・事務局

整理するので10分間、休憩をお願いする。

 

≪10分後答申案を提示≫

≪事務局で説明≫

 

答申案

1 綾瀬市学校給食費の見直しについて

現在の学校給食費は、平成29年4月の改定以降、7年間据え置きとなっており、特に近年の急激な物価高騰の影響による学校給食食材の価格上昇等の状況を考慮すると、健全な学校給食の提供を維持するためには、値上げはやむを得ないとの結論から、改定後の学校給食費は次のとおりとし、改定時期は令和7年4月分からとした。

区分

現行の学校給食費/月額

改定後の学校給食費/月額

小学校

4,400円

5,000円

中学校

4,900円

5,500円

牛乳のみ

650円

1,000円

 

2 附帯意見

今後も物価高騰が続くと想定され、学校給食費の改定により、保護者の家計への負担が増えることから、現在実施している子育て世帯の家計支援など保護者負担の軽減策を検討されたい。

 

・議長

事務局より附帯意見も含めた答申案が提示されたが、ご意見を伺う。

・事務局

無償化の関係が国の方で大きな動きがあれば、当然そちらの方にシフトしていくことになるが、今、国の動きがないことを前提として、市として行っている子育て世帯の家計支援である半額補助を令和7年度もやってもらいたいという意見があったので、その意見を附帯意見としたものであるので、無償化の話とは別となる。

・議長

特に意見はないようなので、この答申案について、改めて採決したいと思う。

この答申案を承認いただける方は、挙手をお願いする。

 

≪挙手全員で承認≫

 

・議長

挙手、全員ということで、この答申案を本委員会の答申として、所定の様式に整理し、後程、私から市長に答申する。

市長への答申書の写しは、後日、事務局から各委員にお送りする。

議題(2) その他について

・議長

次に(2)その他ということで、事務局で何かあればお願いする。

・事務局

第3回の学校給食検討委員会は、3月市議会終了後の令和7年3月24日(月曜日)から28日(金曜日)を予定しており、事務局から、日程調整し、開催の連絡をする。

・議長

委員の皆様から何かあればお願いする。

・委員

給食の質を上げてほしいという声として聞くが、保護者としてどうしたら、何をしたら今後の学校給食運営に反映されるのか聞きたい。

・事務局

PTAの方が学校給食運営に参加する機会としては、学校給食の物資選定委員会があり、順番は決まっているが、保護者に給食物資の選定をお願いしている。

給食物資は価格で落札するものと、味とか見た目とか子どもの好み等を配慮して選定するものがあり、機会があればぜひ積極的に参加願いたい。

給食の質はインターネット上でもいろいろ騒がれているところで、市としても最大限努力をしているが、物価高騰の影響も確かに受ける部分もある。

デザートを減らしたり、果物の大きさを小さくしてみたりとか、それはむやみにやっているものでなく、子どもたちが食べる量など配慮しながら、最小限の中で行っている。

一部の保護者からはデザートではなく、中身の充実をという声もあるが、おかずを2品にしたり、やれる範囲で今努力しているところであるが、それを毎回となると施設面や金銭面もあるので、できる範囲で努力はしている。

生野菜は基本、給食では提供できないため、緑豊かなサラダみたいなものは、現状では難しいので、彩りという部分ではご理解いただきたい。

また、PTAで試食会を開いているが、試食会で多いのがリクエスト給食の日だが、ぜひ通常メニューのときに試食していただき、感想などをいただきたい。

PTAなどで集まった時に、会長さんからでも声を聞かせていただければ、反映する機会にもなるし、極力、保護者の方と協力しながら、よりおいしい給食を提供したいと給食センター、教育委員会でも考えているので、声を聞かせていただくことが大事と思っている。

・委員

デザート回数が多すぎるので、その分おかずを増やせると思う。

子どもだからデザートは喜ぶではなく、充実したおかずを食べたいという意見を聞くので、デザートでなく、おいしいおかずの充実をお願いしたい。

・事務局

デザートだけでなく、普段の給食内容を充実することは研究していく。

デザートをつけるのではなく、おかずを充実したリクエスト給食なども考えられるので、今後の学校給食担当の先生方との集まりなどで話を聞いてみたいと思う。

 

以上

この記事に関するお問い合わせ先

綾瀬市教育委員会 教育部 学校教育課 学校給食担当
電話番号: 0467-77-1717
ファクス番号:0467-77-1813

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