令和5年度綾瀬市生涯学習推進審議会第2回図書館部会(令和6年2月29日開催)

更新日:2024年03月26日

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審議会等の名称

令和5年度綾瀬市生涯学習推進審議会第2回図書館部会

開催日時

令和6年2月29日(木曜日)午後3時40分から午後5時10分まで

開催場所

綾瀬市役所 事務棟6階 視聴覚室

議題

(1)前回の振り返りと修正について

    (2)図書館のサービスの方向性について

    (3)蔵書規模の検討について

    (4)必要諸室・規模の検討について

    (5)その他

出席者

委員

(部会長)白井哲哉

見上一幸

古賀陽子

深澤利彰

事務局等

 市民環境部長他8名(綾瀬市図書館基本構想策定支援業務受託事業者5名含む)

傍聴者数

1名

内容

内容は、要点報告です。

・部会長:それでは、議題に入ります。「議題(1)前回の振り返りと修正につい て」、事務局より説明をお願いします。

・事務局:(前回の振り返りと修正点について、説明。)

・部会長:修正点としては、他自治体図書館との比較分析のため、県内及び首都圏 で綾瀬市と人口規模の近い自治体との比較表を載せています。これは第1回図書館部会(以下、前回部会という。)で参考資料として配布されたものですが、重要なデータとして本構想に入れることにしたものです。

また、先進事例に、中央区立京橋図書館の事例が追加されています。

そして3つ目に、今後の市立図書館の基本理念・基本方針が変更されています。前回部会で基本理念に至る前提を詳しく記述してほしいとの指摘があり、今回は前提について端的に論点をあげています。課題が箇条書きで示され、基本理念の言葉に続きが加えられています。また、基本方針に文章の追加が2か所あり、1つ目は基本方針1の文章に、今回は「人生を豊かにするため」という言葉が挿入されています。2つ目は基本方針3の文章に、「地域の魅力を伝え」という言葉が挿入されています。

・委員:基本的なコンセプトはブラッシュアップされてきていると思います。図書館という名称にこだわるのか、柔軟性があった方が良いと思います。図書をはじめとする資料を、皆で閲覧できて貸出でき、学べる場所であることは間違いないですが、視聴覚資料もあるし、視覚障がい者向けのオーディオブックもあります。本だけをイメージさせるネーミングよりも、幅広い方が良いと思います。全国的には少ないかもしれませんが、中央区立京橋図書館も「本の森ちゅうおう」という愛称があり、このような雰囲気の、ニックネームでも良いので図書館というイメージから少し一歩先に行けるようなサブネームがあると良いと思います。

・部会長:最近は色々なネーミングがあるが、凝り過ぎて何だかが分からないものもあります。「基本構想」ではネーミングは決めずに、「基本構想」が採択されたあと、それをイメージできる名称を検討していくことになると思います。名称をイメージできるような内容が「基本構想」に入ればと思います。

先進事例に、「本の森ちゅうおう」を追加した理由を事務局より説明をお願いします。

・事務局(受託事業者):「人とまちをつなぐ」という方針が示されており、前回までの事例は図書館内部の空間の紹介が多かったので、図書館の外部の屋上広場やテラスといったまちとのつながりを感じさせる施設の事例として追加しました。

・部会長:開放空間というイメージで、「人とまちをつなぐ」というコンセプトから追加したということですね。

・事務局(受託事業者):はい、そうです。

・委員:市立図書館をイメージすると硬いものになりますが、現代は、例えばラーニングコモンズといった機能が加わり、変わってきています。図書館は自分の未来や世界が広がる場だと思います。キーワードとして「本」「人」「まち」はすっと入りやすいですが、「まち」をどう位置づけるかというところが、もう一つまだ私自身が納得できていません。どのような「まち」をイメージするかによって変わってきますので、少し工夫がいると感じています。

・部会長:基本方針の具体的な方向性については、この後の議題(2)になってきますので、今の委員の御発言を受け止めつつ、そこの部分も含めて話を進めてよろしいでしょうか。

では、「議題(1)前回の振り返りと修正について」はここまでといたします。続いて、「議題(2)図書館サービスの方向性について」事務局から説明をお願いします。

 

・事務局:(図書館サービスの方向性について、説明。)

・部会長:先ほどの3つの基本方針がそれぞれ具体化されています。

「5.1本と人をつなぎ、一人ひとりの学びや暮らしを豊かにするサービス」は、「5.1.1中央館としての豊かな蔵書の提供」、「5.1.2情報・知識との出会いや学びのお手伝い」で、レファレンスサービスやユニバーサルデザインがあり、「5.1.3子どもの学びや育ちの後押し」というのは、一つの個性だと思います。先ほどの第3回綾瀬市生涯学習推進審議会(以下、審議会という。)で、現在、綾瀬市立図書館でどのくらい本を収集していますかと聞きましたら、月に700冊程度のようです。これを多いと見るのか、少ないと見るのか、見方は色々でしょうが、莫大に多くはないだろうなという気はします。これは後ほど、また御意見いただければと思います。

それから、「5.2人と人をつなぎ、交流や新たな知の創出を促進するサービス」は、前回部会や、先ほどの審議会で出た、集まれる場所が今の図書館にないことに対応するような空間利用、設置の話です。

「5.3 人とまちをつなぎ、居場所を生み出すサービス」は、先ほどの委員の御発言に関わる人とまちをつなぐという言葉の今の段階でのイメージはこれであるということで、一つは資料、情報、それから魅力の発信ということ。「5.3.2 一人ひとりの居場所づくり」は、「5.2 人と人をつなぎ、交流や新たな知の創出を促進するサービス」の方がグループの活動で、こちらは一人ひとりがずっと図書館にいる場所ということのようです。読んでいて目を引いたのは、「5.3.2 一人ひとりの居場所づくり」の冒頭に、「中心市街地における学びと交流の場となり」という一文が入っていまして、場所に関する何がしかのイメージが多分ここにあると拝察いたします。

内容が極めて盛りだくさんで全て網羅的に話すのは時間が限られている中で大変ですので、委員の皆様の御関心で気づきの点、あるいは御質問などをお出しいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

・委員:すごく網羅されている印象があります。今、図書館では時間制で「あかちゃんのとしょかん」を設定されています。子どもたち向けのコーナーとは別に、子どもたちへのお話をする場所を設けることも考えているのでしょうか。

・部会長:今の質問は、新しくつくる図書館では一般的な閲覧室とは別に、親子の空間をつくるのかということでしょうか。

・委員:はい。そうです。親子でゆったり児童書を読めるコーナーと、それと学びの場としての部屋です。子どものことを中心に大人が学びにくる別の部屋も考えています。親子が過ごす空間とおはなし会をするための部屋です。

・部会長:親子単位で使う部屋とおはなし会を行うための部屋があるかということですね。事務局より説明をお願いします。

・事務局:次の議題内容にかかりますが、少し御紹介させていただきます。表「再整備後の図書館の諸室構成・規模案」を御覧ください。ここに今の御質問の点を具体的に記載していまして、児童開架ゾーンの児童書コーナーで、親子がゆったりとくつろいで読書できる環境を用意しています。それとは別に、絵本・おもちゃコーナーでは、お子さんが集まっておはなし会などを聞けるようなところもあります。同コーナーは、本以外のものでも、お子さんや親御さんが図書館に行きたいと思うような色々な仕掛けを盛り込みたいといったイメージを持っています。

それから学習のスペースにつきましても、表に集会学習というくくりがございますが、ここは主に中高生、社会人の方を対象とした生涯学習で使える学習室です。グループで学び、活動するような多目的ルームというものも設けております。

図書館の諸室構成をつくる際に事務局で一番意識を持ったことのひとつに、市民アンケートでも出ていますが、現図書館で大きな課題であるゾーニングの問題があります。一般書と児童書が非常に隣接していて使い難いというのが現実課題としてございますので、新しい図書館ではしっかりと目的、利用する方の属性などを考えて気兼ねなくそれぞれが使えるようにゾーニングをしっかりして、部屋を別にしたり、空間を別にしたりして作っていきたいと考えています。

・部会長:質問への回答について、何かアドバイスはございますか。

・委員:大丈夫です。

・部会長:他にいかがでしょうか。名称の話はこれとして、構想を御覧になったところで、お気づきになった点はありますか。構想が100%になることはないのですが、少なくともコンセプトは入れておきたいです。

・委員:これまで私がいろんな場所で発言させていただいたことが結構盛り込まれている印象を持っています。私としては、このような図書館ができたら素敵だなというふうに思っております。

・部会長:「人とまちをつなぐ」ということを新図書館の基本構想で、どう御覧になりますか。

・委員:「5.3 人とまちをつなぎ、居場所を生み出すサービス」について、「一人ひとりの居場所づくり」と「まち」がつながって、「5.3.1地域に関する資料・情報や魅力の発信」が「まち」とつながるということは理解しました。だから「まち」をどうするかということは出てこないのですが、非常にバランスよく色々なことが盛り込まれています。

先ほどの審議会で話が出た、地区センターと新図書館の機能のどの部分を共有もしくは分業できるかを考えると、その部分は軽くなってくると思います。もう一つは、綾瀬市の場合も財源は限られているので、月700冊程度を購入していることが多いか少ないか、国立国会図書館のようにすべての本を蔵書することはできないので、お金をかけなくても本が集まる仕組みや、市民がほしいものがそこで探せるなど、限られたところで特徴を出していくことが必要だと思いました。

・部会長:「5.3.2一人ひとりの居場所づくり」が「人とまちをつなぐ」ことなのか、ということは私も疑問に思いました。個々の人がこの場所に長く滞留することを期待している話ですよね。言い方は悪いが利用率を上げる話で、「5.2人と人をつなぎ、交流や新たな知の創出を促進するサービス」とも関係すると思いますが、どこに入れるかは難しいです。このような目的をつくろうということは理解しますが、果たしてこれが「人とまち」なのか、私もどうなのかなと思っています。だとすると「人とまちをつなぐ」、要するに図書館利用者と綾瀬市の各地なのか、全体をつなぐということは、この構想でどのように描かれるのかという大きい質問だったと思います。中央館と分室の役割分担・機能分担が、ここに書かれるべきでないのかというのが先ほどの委員の発言の意図ではないかと拝察します。構想の中に中央館と分室の役割分担、いわば図書館利用のネットワークのようなものを構想することが、人とまちをつなぐことにより近い話なのではないでしょうか。事務局としていかがでしょうか。

・事務局:中央館と分室の役割は違ってくると考えています。中央館は蔵書数も開架数も分室とは違ってきます。一方で綾瀬市という立地条件、公共交通機関の状況、高齢者の割合を考えますと、今御意見いただいたことをしっかり議論する必要があると思います。今ここで答えは出せませんが、改めて基本構想を策定するのに、今回は中央館の再編ではありますが、その辺りも視野に入れて検討していきたいと思います。最初に「本の森ちゅうおう」をなぜ入れたかという話がありましたが、拠点として位置付けると回遊性、建物の中もですが外も含めて考えていく必要があると思います。また、ゾーニングも大事な要素です。

・事務局:今回、事例ということで構想の中に入れられるものは入れていきたいと思います。今の素案の中で、人とまちをつなぎという部分についてはイメージが先行し、具体的に何を指すのかというのは、ごもっともの指摘だと思います。これをどのような形にできるかうまく言葉にできないかもしれませんが、改めてここの部分を重点的に考えたいと思います。

・部会長:「5.3人とまちをつなぎ、居場所を生み出すサービス」はもう少し揉んでみるということでしょうか。

・事務局:はい。おっしゃるとおり、人とまちをつなぐというまちの中の図書館としてのイメージはあるのですが、具体的にと言われると確かに記載はなく、本当にイメージ先行になっているかもしれないと思います。何かプラスアルファで入れられるところがあるのではないか、考えたいと思います。

・部会長:「5.3人とまちをつなぎ、居場所を生み出すサービス」について、このコンセプトと具体的に何かということがよくわからなく、事務局からも再考するというお話をいただいたところです。それについての一つのアイデアとして、委員は中央館と分室の役割分担の中で、中央館の使命・ミッションをもっと明確にしていくというのがあるのではないかと意見をいただきました。多分そういうことかもしれないですが、ただ他にもっとあるのかもしれないです。他の委員の皆様、本とまちをつなぐことについて思いつくことはありますか。

・委員:まちというのが漠然としてしまっています。

・部会長:一つは綾瀬地域全体のネットワークとしての中央館と分室という話をアイデアとして出されました。それから、回遊という人間が動き回るということ、中心市街地においてというのがおそらくつながってくるんだと思いますが、人が集まる場所に図書館を建てていろんなところに行って戻ってくる、買い物に行って戻ってくるようなことを何となくイメージされているようです。ただ、そのイメージに限らなくても良いです。

・委員:全体的に交流やつながりというところに視点が行きがちで、そのような世界観は良いと思いますが、図書館というのが自分一人だけでいたい、本を読みたいというのが、ずっと昔から基本にあるとすれば、逆に外に出られない、外に出ない子どもたち、あるいは大人もいますが、そういう人がその場にきて、その場だったらいられるというのも、回遊の話とは全く逆方向になりますが、人とまち、社会とつなげることができるという意味では、それも人とまちをつなぐことだという気はします。

・部会長:図書館資料を媒介として、一人でいる人が図書館にやってくるということ自体が社会の接点になるという考え方はあるだろう、という話ですね。

・委員:はい。

・委員:「5.3.2一人ひとりの居場所づくり」は、「あやせの図書館を考える会」の時にも話題になったかと思います。繰り返しになりますが、図書館というと本を読むというイメージが先行しますが、それだけではなく、市民同士の交流の場としても活用されることがすごく重要ではないかという話がその時ありました。交流するというが、何のためにという話です。例えば、デジタルスキルの格差というのは、年代があったりします。でも、誰でも交流できる場があることで、そのような格差を少しでも縮めることができるかもしれない。なので、本とまちというのは少し厳しいのですが、人とまちをつなぐといういう意味では、人と人とつながる場所という意味合いで、何かしらの格差を縮めるための場所にもなります。先輩から新しい年代への知恵の伝授、あるいは中学生・高校生の方が詳しいことを高齢の方にも教えてあげられるような交流があるという意味合いでは、ここにあっても良いのではと思います。「一人ひとり」というと違和感があるので、「それぞれの居場所づくり」といえば良いのかなと思います。

・部会長:あまりにも個人の待留時間を考えすぎているからこの言葉になっているが、そうではなくて、いろんな人がここにいろんな目的、特に学びの目的でくる場所なんだということですね。

・委員:あの図書館にはいろんなタイプの人がいて、いろんなことやっているらしい、行ってみようというマインドを高める気持ちで、人とまちをつなぐとされたのではと思います。

・部会長:今の委員の話は私の同僚が研究している北欧の先進的な図書館で行っていることのように聞こえて、スウェーデンが近いことに取り組んでいると思っておりました。この3つの基本方針に対して、いくつか重要な指摘を皆さんからいただきました。他にございますでしょうか。

・委員:具体的に図書館に対してどのようなことを考えているのだろうかということで、先日20代、30代ぐらいの若い方数名と雑談して、例えば、どのような時に図書館に行くのか聞きました。先ほどの話の「それぞれの居場所づくり」になると思うのですが、仕事で忙しくしているので、気楽に本を見て過ごしたい時に図書館に行き、数時間ゆっくり過ごして、そしてほっとして帰ってきたいといいます。そういう過ごし方ができる図書館が、もし綾瀬市役所の近くにあったら行ってみるという話でした。では今、現実に彼らはどのような図書館に出かけるのかと尋ねましたら、大和市のシリウスに行くということでした。どうして行くのかと聞きましたら、一つは駅に近いこと、もう一つは本を見ながらコーヒーやお茶が飲めてお菓子が食べられることで、そのような時間がほしいそうです。そして、やはり一人で行くみたいです。だから、若い人は行くとしたらそういうところなのかなと思いました。

・部会長:今のお話で思い出したのは神保町の某本屋です。書店で、一階に喫茶コーナーがあり、そこで実際に売っている本を読みながらお茶を飲めるのです。私には想像ができないのですが。

・委員:買う前にですか。

・委員:確か買う前でも良かったと思います。カフェと併設されていました。

・部会長:このようなイメージが出たというのは、事務局としても押えていただけますでしょうか。私からの質問で申し訳ないのですが、委員の皆さんにお尋ねします。子育てサークルを行っている方が、親子のそのような会を行う場合、土足では難しいという話をされていました。やはり靴を脱ぐ場所は必要だという考えでしょうか。

・委員:私の中では当たり前になっていました。広いスペースで靴を脱いで自由に親子がいるというイメージです。

・部会長:例えば、開放空間の広い空間のところを区切るということになると、どのように作るのかという話になります。部屋になるのか、そこだけ畳を敷くのかなどです。

・委員:個人的な意見としては、部屋として区切ってしまわずに、子どもたちも大人の世界に触れられるし、大人も子どもの世界に触れられる場所であってほしいです。

・部会長:では、「議題(2)図書館サービスの方向性について」はここまでといたします。続いて「議題(3)蔵書規模の検討について」と「議題(4)必要諸室・規模の検討について」事務局から説明をお願いします。

 

・事務局:(蔵書規模の検討についてと必要諸室・規模の検討について、説明。)

・部会長:「6.1蔵書と施設規模の検討」は蔵書も当然増やすことを想定しています。

質問ですが、新しい図書館では30万冊を一つの目標にしているということですね。現状の約22万冊弱から8万冊程増やす計画のようです。施設は現状の3倍になるため、交流の空間が相当あると想像します。しかし、開架率の問題がここに出ています。それから、想定されている施設はこれで良いのか、これはないのかといったことがあります。

蔵書規模について増えることは良いのですが、綾瀬市と類似した人口規模の自治体の図書館では開架率が約60%であるのと比較して、綾瀬市の現状は35%と一目瞭然に低い状況です。しかしながら、この案では55%に拡大すると示しています。大学図書館は割と100%に近く、書庫から借り出すことはよほどのことです。他市の開架率の数字を見るとそれに近い公立図書館もあります。これについて皆さんいかがでしょうか。

・委員:開架率が高いと、訪れた市民が選べる幅が広がるという意味でよろしいでしょうか。

・部会長:自分で探してそこに行くということです。今時は、端末で検索するわけです。要するに、自分のほしい本のキーワードで探しますので、書名にそのキーワードがないと引けません。そこに分類されるキーワードと全然違う書名をつけて本を作ることもあります。そうすると、それは日本十進分類法で配架されたところに行って初めてそういう本と出会うこともあるというわけです。また、カウンターの職員にお願いすると、国立国会図書館を利用したことがあるとわかるのですが待たされます。そうではなくて、自分で探して取ってこられる方が良い方はいるわけで、図書館の利用の仕方に関わることだと思います。

・委員:綾瀬市の図書館にいらっしゃる方は、本を探すのも楽しみしていると思います。開架で自分で見るという機能はとても大事だと思います。だから、綾瀬の図書館に行ったが、ほしいものが何もないというということは、つまりある特殊な本は揃っているということだと思います。ところが綾瀬の図書館に行ったら、その本は大和、海老名にもあるものでも良いのか、その辺りの兼ね合いが市立図書館としてどうあるべきかということにもなります。だから、市民がある程度ほしいものは新しいもので、これはあるよねと思ったものはなければいけない。それは購入するとして、過去のものについては必ずしも開架ではなくても良いと思います。ある程度たまっていくとある意味、図書館としての存在価値が上がっていくと考えます。

・部会長:今2つのとことを仰いました。一つは、開架率をより上げて市民に本を探す楽しみを含めて図書館で楽しんでもらうということがあると。それはやっぱり学びだと思います。もう一つは、閉架を作るならどのようなものを閉架にするか方針を立てる必要があり、それは過去のものの重要なもので、取っておかなければいけないが、かなり特殊な専門的なもので、開架と閉架の方針を明確にした上で開架率を上げるというやり方があるのではないかというお話だと思います。私から委員に質問です。イメージがないのですが、児童書は書庫から出納しますか。

・委員:おはなし会をしていらっしゃる方は、目的の本があってそれを検索して書庫から出してくださいということをされていると思いますが、普通のお母さんやお父さんというのは、そこにあったものから、子どもが持ってきたものを借ります。特徴的に言えば、面出しというのですが、本の表紙を見せていないと探せないです。いろいろな図書館に行くなかで、児童書が充実していると感じるところは、面出しの場が充実しています。あとは高さです。

・部会長:そうなると、想定される規模でいうならば、児童書のコーナーは、低い書架で面出しができるような部分がそれなりに多くないといけなく、面積が必要になるということですね。

・委員:そういうことになると思います。

・部会長:やり方はいくつも考えられるわけで、ただそれが望ましいという話ですね。ありがとうございます。開架率について、個人的には60%にはしてもらえないかと思いますが、いかがでしょうか。

・事務局:事務局も開架率については当初から注目をしており、首都圏の他市との比較を見ていただくと、綾瀬市の開架率41.9%は一番低い数字になります。また、蔵書冊数についても低いです。蔵書数としては25万7000冊でその程度の市は他にもありますが、開架数がやはり少ないです。これは当然スペースの問題に直結する話で、開架率も上げ、他のスペースも確保するなかで、開架率55%という数字になりました。ただ、先行事例の一つである神奈川県立図書館は、公開書庫に入れるような工夫をしています。工夫によっては何かしらできる余地はあると考えてはいます。

・部会長:委員の皆様の御了解をいただければ、この場で数字を上げるということはしないけれども、なお開架率の上昇を望むということで、意見をまとめておきたいと思います。よろしいでしょうか。

・委員:(異議なし)

・部会長:では、「6.1.1蔵書規模の検討」はここまでにします。次に、部屋の規模の検討についてです。事前に見たところ、いわゆる視聴覚コーナーを置いていません。それから最近多いパソコンルームがありません。これは自分のパソコンを持ってくることが前提になっているらしいです。館内は無線LANが飛んでいるので、おそらくこれはパスワードを入れて皆がそれを使うイメージのようです。学習室は40席というのは現状と同じだそうです。ただ、多目的ルームの使い方は何とかなるのかな、というのは私の個人的なイメージで見ていました。その関係で児童開架のところに畳や靴を脱げるところはどういうふうになるのか、少なくとも答えはわかっていないので、先ほどの委員の意見は反映されるべきだろうかと思います。

・委員:視聴覚コーナーに関して、イメージとしてはモニターがあるということでしょうか。

・部会長:立派なものというよりは、聴覚検査みたいな仕切られているイメージです。これについては事務局の考えがあったはずなので補足していただけますでしょうか。

・事務局:視聴覚コーナーの考え方でございますが、設置の検討にあたって、コンサルからも助言をいただきました。新しく整備する図書館の動向としては、視聴覚コーナーを基本的には設置しない方向性に動いているようです。その背景としては、利用者が全体的に減り、特定少数の方だけが使っている状態に対して、そこのスペースが面積を取っているという背景があると聞いています。事務局もそれぞれ図書館を見に行っていますが、視聴覚コーナーは基本的に少なくとも見る限り稼働率が低いようです。使っている人をほぼ見たことがないため、コンサルが言われた通りであるという印象を持っています。また、社会のICT化が進み、今はスマホやテレビなどでの配信動画の視聴により、家庭で音楽や映像を聴く・観る環境が基本的には整っていることから、新しい図書館は現市立図書館同様に視聴覚コーナーを省略して、その代わりにニーズの高いくつろげるスペース、なるべく開架を充実させた方が良いだろうという判断から設置しないという状況があります。

・部会長:今のお話の中で何か気づくような点はございますでしょうか。

・委員:先ほどパソコンルームのようなものはないという話だったと思うのですが、手持ちのパソコンを持ってきて、操作しても良いスペースはあるわけですよね。そういうのがあるのであれば、それで良いのではないかと思います。

・事務局:そういう利用を想定しております。現図書館でも学習室は1室ですが、そこでもパソコンを使って良いコーナーを受けています。

・委員:児童書コーナーは、靴を脱ぐ形で開放することができると思います。

・部会長:靴を脱ぐエリアがあって、そこに大きく児童書があるというイメージでしょうか。

・委員:そうです。

・部会長:他にございますか。

・委員:実際に具体的なイメージが出てくると、これが足りないなどあるかもしれませんが今のところはございません。

・部会長:まとめはしませんが、それぞれ検討に値する意見が出ていると思いますので、事務局の皆様には受け止めていただいて、さらなる御検討をいただきたいと思います。以上をもちまして「議題(3)蔵書規模の検討について」と「議題(4)必要諸室・規模の検討について」について終わりたいと思います。議題全てを終わりました。ここで今回の第2回図書館会は終わりということになります。では事務局にお返しします。

・事務局:以上で審議は終了になります。ありがとうございました。

以上

この記事に関するお問い合わせ先

綾瀬市役所 市民環境部 生涯学習課 生涯学習担当(生涯学習)
電話番号:0467-70-5658
ファクス番号:0467-70-5703

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