令和6年度綾瀬市生涯学習推進審議会第2回図書館部会(令和6年5月24日開催)

更新日:2024年05月30日

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審議会等の名称

令和6年度綾瀬市生涯学習推進審議会第2回図書館部会

開催日時

令和6年5月24日(金曜日)午前10時から午前11時30分まで

開催場所

綾瀬市役所 窓口棟3階 314会議室

議題

(1)前回の振り返りと修正について

    (2)答申案について

    (3)今後のスケジュールについて

    (4)その他

出席者

委員

(部会長)白井哲哉

見上一幸

古賀陽子

深澤利彰

事務局等

 市民環境部長他8名(綾瀬市図書館基本構想策定支援業務受託事業者5名含む)

傍聴者数

1名

内容

内容は、要点報告です。

部会長:それでは、議題に入ります。「議題(1)前回の振り返りと修正について」、事務局より説明をお願いします。

事務局及び事務局(受託事業者):(前回の振り返りと修正点について、説明。)

部会長:修正点について一番大きいのは、「綾瀬市立図書館基本構想(案)」(以下、「基本構想(案)」という。)の「表6-3 再整備後の図書館の諸室構成・規模案」です。数字を確認いたしますと、エントランスは20平方メートルから90平方メートルに、事務作業室は115平方メートルから150平方メートルに、倉庫は30平方メートルから55平方メートルに広げ、移動図書館・配本用作業スペースは50平方メートルから30平方メートルに、会議室は40平方メートルから30平方メートルに、休憩室・更衣室等は40平方メートルから35平方メートルに、共用部は800平方メートルから700平方メートルに減らしています。前回の部会において、蔵書の開架率増のために事務作業室を縮小したことについて大丈夫なのか指摘をしたところですが、それを再検討いただいた結果です。増部分を絞り出しているのが共用部で、他館の最新事例を踏まえて800平方メートルから700平方メートルに減らしています。まずはこの御確認をいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

委員:確認させてください。事務作業室の職員数30名程度は前回と同じですが、デスク数も前回同様に15席の想定ですか。

事務局(受託事業者):職員数30名程度に対して、同時に出勤する職員数の最大は15名程度と想定しており、デスクは15席で大丈夫と思います。

委員:もう1点確認させてください。エントランスについて、エントランスとフリースペースをつなげて面積を確保するというお話がありましたが、イメージが湧きません。例えば、この市役所のエントランスのように吹き抜けの天井が高いものなのでしょうか。

事務局(受託事業者):具体的には設計の範囲となりますが、エントランス面積の計算式の基となっている図書館の4事例の平均値は延床面積に対して4.3%の中、1館は非常に立派なエントランスを持っている図書館であるため、これを除く残り3事例の一般的な図書館のエントランスの平均値を計算すると、延床面積に対して2.7%程度となります。これで計算しますと、4,000平方メートルの図書館でエントランスは108平方メートル程度となり、今回の修正案90平方メートルは若干少ない値となります。エントランスの見栄えをよくするために、その奥にソファ等があるフリースペースをつなげることで、広さを出せるのではないかと考えました。

部会長:大事な話で、設計で具体化すれば良いとの考えもありますが、逆にフリースペースとつながっていないエントランスとはどのようなものなのでしょうか。

事務局(受託事業者):共用部の一部もエントランスにつながる形も考えられ、エントランスとフリースペースと共用部の一部をどのように設計するかによりますので、これは1つの目安とお考えいただければと思います。

部会長:エントランスとフリースペースをつなげることは除いて、ここではエントランスを可能な限り広く取ったということと、フリースペースや共用部とのつながりを今後設計で考慮することが可能だということですね。

委員:現在非常にICT化が進んでいて、建物もかなりICT化の影響を受けると思いますが、その辺りで御留意された点があれば教えてください。

事務局(受託事業者):図書館のICT化は、一般的にはICタグを導入し、自動貸出機によって本の貸出・返却をセルフサービスにすることと思います。その分カウンタースペースは従来の図書館より小さくし、バックヤードを広くした方が職員は作業し易いと思います。

委員:図書館の機能としては紙媒体だけでなく、多様な電子媒体が導入されると思います。その辺りも考慮されているのでしょうか。

部会長:綾瀬市立図書館は既に電子図書館を導入しており、今後も発展する電子図書館に考慮した面積となっているかという趣旨の御質問と思いますが、例えば先ほどのカウンタースペースの20平方メートルは、その点考慮されているのでしょうか。また、一般開架スペースの閲覧席等で、その点は考慮されているのでしょうか。

事務局(受託事業者):実際の図書館では、例えば電子書籍をタブレットで読む場合、閲覧席で読むことになりますので、そこに大きな変化はないと思います。また、カウンタースペースも大きな変化はないと思います。変化があるとすると、ICタグの自動貸出機を導入する場合、そのスペースが必要になりますが、全体の面積に影響するものではないと思いますので、ICT関係を考慮して面積を広くしたり、狭くしたりすることは今のところ考えなくて良いと思います。また、基本構想(案)では一般開架スペースはかなり広めに取ってあり、ゆったりとした空間になると思いますので、ICT化による面積の変化は飲み込めると思います。

部会長:職員の方々が働き易いようになれば良いと思っていましたので、事務管理ゾーンの面積を修正いただき、ありがたかったです。折角良い図書館をつくっても、働きづらくて人が集まらないという昨今の人手不足を考えると、働きやすい環境をハードの部分で想定しておいた方が良いと思います。また、倉庫は確かに広い方が良いです。後から広げることは難しいので、狭い倉庫ですと、すぐにバックヤードの廊下に物が積み上がることになります。これで共用部が減っているのが、何か悪い点を生まないのであれば、それで良いというのが感想です。

次に、「第5章 図書館サービスの方向性」について、重点3は「さまざまな『かたち』の本の提供」に「誰もが読書をできる」という文言が入り、さらに説明文に「本市の外国人市民が母国語で読める」という言い方で外国語資料を説明しています。また、重点4の説明文は「本市の未来を担う世代を含んだ幅広い層」から「本市の未来を担う世代や外国人市民を含んだ幅広い層」に修正しました。外国人市民への配慮をもっと強く出そうという意見が反映されました。よろしいでしょうか。

委員:(異議なし)

部会長:続きまして、「再整備のスケジュール」について、設計ができ上がった後に施工業者を選定しなければならないため、1年発注準備期間を設けています。工事はおおよそ2年かかるとして、令和11年度以降着工とすると早くて令和12年度末の開館を目指すという計画になりました。手続き上の問題で、このような計画になったということですが、実現性が上がったと理解できると思います。よろしいでしょうか。

事務局:本日の部会で御了承いただければ、素案が案となり、中間報告の文言が取れ、「綾瀬市図書館基本構想(案)」ができ上がります。それを、生涯学習推進審議会(以下、「審議会」という。)で図書館部会から報告いただきます。

部会長:「綾瀬市図書館基本構想(案)」を作るところまでが私たちの仕事ということになります。本日が基本構想(案)の最終確認となり、今までのところで考えていたことと違うことや、もう1回確認したいことがあれば、ここでお出しいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。よろしいでしょうか。

委員:(異議なし)

部会長:特に皆様からの御意見がなければ、これをもちまして修正案を図書館部会で認め、「綾瀬市図書館基本構想(案)」の内容を確定させることとします。

次に概要版についての確認です。表題が大きく修正され、キャッチフレーズが入りました。事務局に確認ですが、他に細かい修正があれば、簡単に御説明ください。

事務局:大きな修正は表題ですが、チャプター5の「本と人をつなぐサービス」は本編と同じように文言を修正しています。また、「整備スケジュール」に、先ほど御説明しました令和10年度の発注準備期間を追加しています。

事務局(受託事業者):「施設規模」の面積表も修正する必要がありますね。

部会長:本日の配布資料で確定しましたので、面積表も修正をお願いします。概要版について、御意見、御感想があればお出しいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。よろしいでしょうか。前回の図書館部会で市民に見易い概要版というお話をしましたが、かなり御努力いただきまして、これなら手に取ってもらえると思います。概要版に「案」という文言は入れなくて良いのでしょうか。

事務局:失礼いたしました。パブリックコメントで配布しますので、「案」が必要です。「案」を追加させていただきます。

部会長:パブリックコメントで、この概要版に基づいて市民から御意見を寄せていただきますので、本編と同じく「案」が必要ですね。他に御意見がなければ、概要版もこれで確定したいと思いますが、よろしいでしょうか。

委員:(異議なし)

 

部会長:これで議題(1)を終わりたいと思います。続きまして、「議題(2)答申案について」、事務局より説明をお願いします。

事務局:(答申案について、説明。)

部会長:答申案は6月開催の審議会で審議しますが、そのための原案を図書館部会で確定させるということですね。

事務局:その通りです。

部会長:これは図書館部会の総意として市長に答申する案を作ることになり、文言を含めて確認いただきたいので、答申案を読み上げます。何か気がついたところがあればその都度御意見ください。あるいはこれも入れた方が良いということがありましたらお出しいただきたいです。

委員:「サービス」の文言の件、答申案では基本方針の3つそれぞれに「サービス」という文言がついていますが、実際には3つの基本方針を統合した形のサービスを考えなければならず、最後に「サービス」をまとめてつければ良いように思います。

部会長:議論を踏まえて、「基本理念をより具体的に示した3つの基本方針『本と人をつなぎ、一人ひとりの学びや暮らしを支援』『人と人をつなぎ、交流や新たな知の創出を促進』『人とまちをつなぎ、地域の魅力に触れながら想い想いに過ごせる拠点づくりに貢献』の実現に向けたサービスを推進していくことを期待する。」と修正しましょう。

委員:審議会でもこの答申案に異論は出ないと思います。万が一修正意見が出た場合、大きな修正は図書館部会で再度協議する必要がありますが、細かな修正は部会長も審議会に同席していますので、部会長にお任せする形で良いと思います。

部会長:特に御異論がなければ、先ほどの1点を修正することで図書館部会の答申案として了承したいと思います。審議会には委員の皆様も出席されますので、何か意見が出ましたら、皆様から御説明いただければと思います。

事務局:先ほどの御議論を踏まえて、基本構想(案)の「サービス」という文言の付け方も統一させていただきたいと思います。

また、概要版では、図書館サービスの3つの方向性それぞれに「サービス」という文言が入っています。市民に分かり易くするために「サービス」という文言は残して良いかと思いましたが、いかがでしょうか。

委員:図書館はサービスということに、改めて気が付きました。

委員:個人的には「サービス」は取った方が良いと思います。「サービス」という文言が入ると少し重みがなくなるように思います。

部会長:図書館法第三条に「図書館奉仕」という言葉がありますが、これはサービスのことです。だから図書館の議論にサービスの話が多く出てくることはあります。

委員:「サービス」は積極性があるような気がします。図書館が「人と人をつなぐサービス」の「出会いや気づきのきっかけづくり」を前面にやると、なんとなく暑苦しいというか、全体としてそれも含めてサービスとした方が良いと思います。

部会長:事務局は「サービス」という文言を残すということでしたが、委員のお話はよく分かります。「サービス」という言葉がつくことで、逆にその下に書いてある様々なことを強制するニュアンスが出ないか懸念があります。図書館は皆サービス機関としての意識を持っているのですが、だから逆にそのことを前提にして「サービス」という言葉を無理に使わない方が良いということですね。概要版のチャプター5の図書館サービスの3つの方向性は「サービス」という文言を取り、「本と人をつなぐ」「人と人をつなぐ」「人とまちをつなぐ」とシンプルにすることでよろしいでしょうか。

委員:(異議なし)

 

部会長:これで議題(2)を終わりたいと思います。それでは「議題(3)今後のスケジュールについて」、事務局より説明をお願いします。

事務局:(今後のスケジュールについて、説明。)

部会長:本日の令和6年度第2回図書館部会後、審議会で基本構想(案)及び答申案について審議が行われて確定され、市長へ答申となっております。その後、行政会議で基本構想(案)が示された後、市議会の全員協議会へ説明が行われます。そして、基本構想(案)はホームページで公開され、市民の皆様に概要版を配布してパブリックコメントをいただくことになります。それが10月中に終わり、まとめられて11月に再び市議会の全員協議会に示され、「案」という文言が取れて確定するということですね。

事務局:その通りです。

部会長:こういうスケジュールで進んでいきますが、委員の皆様には何か御確認等ございますでしょうか。パブリックコメントはインターネットで行うのでしょうか。

事務局:一般的に本市のパブリックコメントは市内の主要な公共施設で閲覧できます。概要版は御自由に持ち帰ることもできます。御意見を記入する用紙も備え付けてあり、郵送、ファクスでの御提出のほか、ホームページからも同じように御意見を寄せられます。

委員:ホームページの入口はどこにあるのでしょうか。

事務局:新着情報として市のトップページから入れるほか、パブリックコメントの一覧ページから閲覧できます。

 

部会長:基本構想(案)は市民の皆様の御意見を積み上げてここまで策定してきましたので、市民の皆様からコメントをいただくのが大事ですね。これで議題(3)を終わりたいと思います。「議題(4)その他」について、事務局から何かございますか。

事務局:特にありません。

 

部会長:それでは図書館部会は本日で終了となります。委員の皆様には全4回にわたる図書館部会で大変活発にしっかり議論していただき、このような形で基本構想(案)がまとまりましたが、最後に委員の皆様それぞれから御意見をいただきたいと思います。

委員:色々ありがとうございました。個人的には大変勉強させていただきました。ソフトの話から入って最後はハードに集約されましたが、6年後に具体的に動き出すとソフトが大事だと思います。子どもたち、あるいはマタニティの時から人を育てられるよう、協力できることがあればさせていただければと思います。

委員:貴重な経験をさせていただき、ありがとうございました。こういう素敵なことに携われて本当に嬉しいです。私からは3つあります。

1つ目は、利用者カードをスマホのアプリにしてDX化を図れたら良いと思います。利用者カードを発行する手間とコストも削減できます。

2つ目は、綾瀬市立図書館は歴史がありますので、例えばエントランスに図書館の歴史をデコレーションすれば話題性があると思います。

3つ目は、市民一人ひとりが少しずつ想いを持ち寄った図書館になれば良いと思います。東京2020では、市民が要らなくなった携帯電話を回収してメタルを抽出してメダルを作りました。市民が持ち寄ったものが図書館で活用されると、市民は生涯にわたってその図書館との関わりが深くなると思います。できれば外国人市民も関わってほしいと思います。

委員:本当にお世話になり、ありがとうございました。とても勉強させていただきました。私も色々なところで新たに気が付くことがありました。基本構想(案)は立派なものができましたが、これからできる図書館を市民の皆さんに本当に使ってもらわなければなりません。今日の議論でもどのように使っていただくかアイデアが出ました。例えば、エントランスです。やっぱり来ていただくには非日常的な感覚を味わえる広々とした空間が良いと思いました。綾瀬市は市の面積が小さく、特徴がないという方もいます。しかし、図書館は他市に誇れる歴史があり、市民が自信を持てる図書館であってほしいと思います。外国人、障がいを持つ方、子育て中の方が図書館に来てくださるような、温かみのある図書館であってほしいと思います。ありがとうございました。

部会長:御役に立てるところがあれば良かったと思います。図書館をつくるとすれば、やはり使ってもらわなければなりませんが、使ってもらうための空間や環境をつくるのは市の大きな行政課題としてあると思います。図書館を単独でつくっても駄目なので、そこにどうやって人が集まってくるのか、あるいは人が集まる空間の中に図書館がどうあるのか、この地域の整備と図書館の建設は無関係にしてはいけないと考えていました。その意味では、生涯学習推進審議会は図書館と公民館と文化会館における各種事業計画等の審議機関であり、これらの有機的な連携、生涯学習施設の拠点整備が次の段階で考えていくべきことと思いました。そのような新たな街の整備が日本社会の中で1つのモデルとなる可能性があると考えていました。

以上をもちまして全4回の図書館部会がすべて終了となります。それでは事務局にお返しいたします。

事務局:昨年7月の審議会で図書館部会を設置して約1年弱、全4回にわたり御議論いただき誠にありがとうございます。図書館部会は毎回活発で密度の濃い御議論により、様々な視点から多角的で重要な御指摘、御意見をいただき、「綾瀬市図書館基本構想(案)」を策定することができました。図書館は全世代の方が利用される公共施設ですので、望ましい図書館の形は市民のライフステージによって様々です。令和3年度に設置した「あやせの図書館を考える会」から始まり、「これからの綾瀬市立図書館の在り方について(指針)」の改定を経て、丁寧に市民ニーズを吸い上げ、綾瀬市らしい、市民の皆様に親しまれる図書館をつくろうと進めてまいりました。今後も丁寧に1つ1つ階段を上りながら取り組んでいきたいと考えております。基本構想(案)の審議は本日が最終回となりますが、今後は基本計画策定も予定しており、引き続き本市にお力添えをいただきたいと思います。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。以上で審議は終了になります。ありがとうございました。

以上

この記事に関するお問い合わせ先

綾瀬市役所 市民環境部 生涯学習課 生涯学習担当(生涯学習)
電話番号:0467-70-5658
ファクス番号:0467-70-5703

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