令和6年度第1回綾瀬市生涯学習推進審議会(令和6年6月20日開催)
審議会等の名称
令和6年度第1回綾瀬市生涯学習推進審議会
開催日時
令和6年6月20日(木曜日)午後1時30分から午後3時35分まで
開催場所
綾瀬市役所 事務棟6階 視聴覚室
議題
(1)綾瀬市立図書館基本構想(案)の策定及び答申(案)について
(2)生涯学習推進プランの進行管理について
(3)公民館事業への中高生の参加と学校連携事業について
出席者
委員
- (会長)見上一幸
- (副会長)中村真由美
- 白井哲哉
- 佐藤和美
- 古賀陽子
- 山内敏子
- 米島美穂子
- 深澤利彰
- 橘川純子
事務局等
市民環境部長 他13名(指定管理者等4名含む)
傍聴者数
2名
内容
内容は、要点報告です。
会長:議題(1)綾瀬市図書館基本構想(案)の策定について、図書館部会におけるこれまでの審議結果の御報告ということで、図書館部会長と事務局より説明をお願いします。
図書館部会長と事務局:綾瀬市図書館基本構想(案)の策定について、説明。
図書館部会長:これらにつきまして委員の皆様から御意見、御感想をいただければ幸いです。よろしければ策定に関わった図書館部会の委員の方々から一言御発言をお願いします。
委員:私は一市民という立場で基本構想(案)の議論に関わらせていただいて、本当に勉強になりました。将来、新しい図書館ができ上がるのが本当に楽しみです。図書館部会でも申し上げたのですが、市民一人ひとりにとって思い描く図書館の像や利用する意義は変わってくると思います。市民一人ひとりの想いの詰まった図書館ができると良いと思い、議論に参加させていただきました。意見も所々基本構想に反映していただき嬉しい限りです。
委員:図書館部会に参加させていただき、ありがとうございます。仕事で地方に行く機会があり、色々な図書館を見た感想を述べさせていただきました。図書館部会の皆さんはとても熱い想いを持っていらっしゃったので、人が図書館を創るということを強調して基本構想の策定に関われたと思います。
図書館部会長:図書館部会に参加した委員のお二人からコメントをいただきました。それを踏まえてでも結構ですので、委員の皆様から何かお話をいただければ幸いですが、いかがでしょうか。図書館部会では非常に活発に議論が行われたと思っております。続きまして、基本構想を踏まえて市長に答申する訳ですが、「答申(案)」について御説明させていただきます。
図書館部会長:答申(案)について、説明。
会長:先ほど図書館部会長から御説明があったように、様々な観点から、それぞれの立場で活発な議論を行いました。かなり細かいところまで議論できたのではないかと感じております。特に旧綾瀬村の時代に、神奈川県でもかなり先進的な図書館をつくった先人たちの歴史を踏まえながら、現在は市内に本館と3つの図書室があり、鉄道の駅がなく、市民が必然的に集まるような地域がない中で、市役所を中心として、市が新しくそのような地域をつくっているという状況があります。このような状況で、図書館をどうすれば良いか議論した結果とお考えいただければと思います。基本構想(案)と答申(案)について、この内容にて本審議会の成案としてよろしいでしょうか。
委員:(異議なし)
会長:ありがとうございます。それでは今日夕方に答申を市長にお渡しする手順になります。それでは事務局から今後のスケジュールについて説明いただきます。
事務局:(今後のスケジュールについて説明。)
会長:御説明にありましたように、この後市民の皆様にパブリックコメントという形で御意見を賜る機会がありますので、委員の皆さんもこの後でも御意見がございましたら、お寄せいただければと思います。なお、まとめ方につきましては、図書館部会長や事務局と相談しながら行うことで、御一任いただけますでしょうか。
委員:(異議なし)
会長:ありがとうございます。それでは、これで「(1)綾瀬市図書館基本構想(案)の策定及び答申(案)について」を終わらせていただきます。
会長:続きまして、議題(2)「生涯学習推進プランの進行管理について」、事務局より説明をお願いします。
事務局:(議題(2)生涯学習推進プランの進行管理について説明。)
会長:御説明ありがとうございました。生涯学習推進プランの重点取組である「あやせ文化芸術祭の開催」について、委員の皆様から御意見を伺いたいところでございます。実際に事業へ参加されている委員もいらっしゃるとのことで、皆様から御感想や御意見はありますか。
委員:書道展では、成人の書道作品の出品数が年々減少しております。この現状を踏まえまして、今年度は子どもの作品と成人の作品を一堂に展示し、合同開催という形での開催を予定しています。
会長:その書道展については、「市民の方が出品をする」、または「学校単位で出品を行う」など様々な形式が考えられると思いますが、現状はいかがでしょうか。
委員:子どもの部ですと、学校の夏休みの宿題として作品を書いている生徒さんが多いです。また、生徒数によって異なる学校の規模にあわせて出品数の制限を設けていますが、成人の部では全体的に出品者の高齢化が進み、出品数が減っているのが現状です。
会長:減少の原因として、募集にあたっての周知方法が十分でないことも一因としてありますでしょうか。
委員:できる限りの方法で募集の周知を実施していますが、なかなか出品数が増えず、厳しい状況です。例年出品されている方も、高齢化したことで、大きな作品を出品することが難しくなってしまったというケースもありました。
会長:あやせ文化芸術祭の活動に限らず、あらゆる活動の場でも同じことが言えますが、これまで活動を頑張っていた方が高齢化してしまうこと、また、子どもの数が減少していることが団体の活動や催し物の開催状況に影響を及ぼしていると思います。
委員:あやせ文化芸術祭の一部の部門にて、受付業務を依頼している市内ボランティアセンターのボランティアの方も高齢化が進み、参加人数が減少しています。
会長:事務局は、市民の皆さんから、あやせ文化芸術祭の開催時期や募集状況などがわからないといった声を受けたことがありますでしょうか。また、事務局とは別に独立した形で参加の募集をされているのでしょうか。
事務局:あやせ文化芸術祭の部会ごとに参加の募集を行っています。市の広報紙や市の公式ホームページでも募集の周知は行っており、ほか様々な媒体を使用し、できる限りの周知に事務局としても取り組んでいるところではありますが、もう少し工夫が必要であると感じております。
会長:事業への学校の参加状況についてはいかがでしょうか。
委員:参加をする生徒たちは、夏休みの宿題として作品の制作に取り組んでおり、積極的に参加できていると思います。ですが、学校現場で関わりのある地域の方も高齢になられた方が多いと感じております。
会長:ほか御意見等いかがでしょうか。
委員:あやせ文化芸術祭を全体的に俯瞰すると、舞台を使用した部門より、作品展示を行う部門において参加人数が減少しているのが現状だと感じます。舞台の部門でも同様の課題は多少あるとは思いますが、広報の方法にも限りがあると思います。若い人、主に中高生を軸に人間関係の広がりが見られれば、あやせ文化芸術祭の参加者数も増えるのではないかと考えています。あやせ文化芸術祭とは別に、文化会館事業である「綾瀬市オーエンス文化会館フェスティバル」にも参加していますが、近年は中高生の参加が増えています。その参加の流れを活かし、あやせ文化芸術祭にも中高生の参加の広がりがみられると良いですね。また、あやせ文化芸術祭の事業予算がもう少し充実したものになると、参加者も活動しやすくなるのではないかと思います。
会長:若い人はSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)などを利用して、頻繁に多くの人と情報交換を行っていますが、高齢の人のなかには、そのようなものを使いこなすのが難しい方もいらっしゃると思います。
委員:書道の部で、成人の作品数が年々減少しているという課題があるとのことですが、成人の部は何歳以上が対象でしょうか。
委員:15歳以上の高校生からが対象ですが、高校生の出品はほとんどないです。
委員:中学生までが子どもの部の対象ということですね。
委員:はい。そうです。
委員:広報の方法としては、刷り物を中心にチラシなどを作成し、広報を行っていますでしょうか。
委員:はい、そうです。市内の書道教室などにも参加の周知を行っています。
委員:日本各地で書道パフォーマンスを部活動で行っているというケースがありますが、そのようなステージ上で大きな書の作品を作成する、また、墨だけでなくカラーのペイントを使用したりして作品を作成するといったことで事業の活性化を図るのはいかがでしょうか。
委員:市制施行40周年の際には、学生数人と書道の先生2人で大きな書の作品を書くという事業を開催したことがあります。ですが、おっしゃられたような内容のものを実施するにはかなりの金額が必要になり、予算的に厳しい部分があると思います。
委員:少し派手な内容の事業を実施できると良いと思います。
会長:高校生の活動の一環として、私も以前にそのような派手な書道パフォーマンスを見たことがあります。非常にダイナミックで、和太鼓か何かのリズムに合わせておりとても賑やかでした。字体も大きく、静かな書道ではなくダイナミックな書道でした。市内の高校でそのような部活動はありますでしょうか。
委員:市内の高校の部活動では、なかなか書の指導者が少ないのも現状としてあるようです。
委員:あやせ文化芸術祭の書道の部門では「書」というのは基本的に文字を表すことに限っているのでしょうか。
委員:基本的に古典的な文字を書くことが中心としてあります。作品の大きさとしては、大きい作品、小さい作品の双方があります。大きい作品の作成にあたっては、かなりの費用がかかる場合もあり、半紙や墨の色によって費用が左右します。
委員:私は、書道をたしなまれている方が、墨で人がスポーツをしている姿を描いた扇子を持っていますが、このような書の表現もあやせ文化芸術祭の書道部門の出品作品として受け付けることも良いのではないかと思いました。出品者数の増加に繋がるのではないかと感じます。
委員:以前に、絵のような書道作品を出品したいという方がいらっしゃいました。
委員:私も以前に絵のような書道作品を見たことがあります。年賀状の裏に墨で絵のようなものを描かれており、自分のスタイルで書いている書の作品でした。年賀状のほかにも色紙などに書いている形もあり、このような書の形での「表現」を目指している書の教室もあるようです。
委員:あやせ文化芸術祭では、絵のような書道作品は展示部門で出品が可能かと思われます。
委員:Tシャツに書くのも良いと思います。
委員:今後の様々な工夫が必要ですね。
会長:色々な情報を収集しながら、参加者の皆さんと事務局が協力して引き続き取り組んでいただけたらと思います。
委員:ありがとうございます。
会長:他に御質問はございませんか。
委員:(意見・質問なし)
会長:他に御質問が無いようですので、委員の皆様から、いただきました御意見等を基に「生学審の評価・意見提案」を作成したいと思いますが、ただ今いただきました御意見等をまとめる必要がございますので、「生学審の評価・意見提案」につきましては会長一任とさせていただきたいと存じますが、御異議ございませんか。また、事務局による評価について、御異議ございませんか。
委員:(異議なし)
会長:異議なしとのことですので、そのように取り計らせていただき、次回の会議での報告とさせていただきます。続きまして、重点取組以外で御意見や御質問はございますか。
委員:(意見・質問なし)
会長:御質問が無いようですので、承認とさせていただきます。
会長:続きまして、議題(3)「公民館事業への中高生の参加と学校連携事業について」に移ります。1つ目のテーマであります、「中高生・大学生が参加したくなるような公民館事業とは」について文化会館等指定管理者より説明をお願いします。
文化会館等指定管理者:(議題(3)「公民館事業への中高生の参加と学校連携事業について」の1つ目のテーマである「中高生・大学生が参加したくなるような公民館事業とは」について説明。)
会長:御説明ありがとうございました。中高生の積極的な参加が見られる活動としてボランティア活動が挙げられると聞いたことがあります。高校生たちが受験する大学では、AO入試(その学校で学びたいという学習意欲や学校への適正、さらに個性や能力などを評価する入試のこと)という入試方法の入学枠を設けており、社会貢献をすること、つまりは「自分はこういった世の中にしたい」という考えの裏付けとなるような経験を持っていると、選択できる大学の幅が広がり、AO入試にも役立つとのことです。
委員:これまでのお話から、公民館事業の現状は、企画側が募集をし、人を集めて座学形式で講座を行っている印象を持ちました。綾瀬市内に大学は無いですが、周辺の地域には大学があると思いますし、そのような大学には地域貢献を考えるサークルなどもあるかと思いますので、大学のサークルと連携して共同開催、共同企画という形を取るのも良いのではないかと思いました。これは従来の座学形式ではなく「一緒に何かを行う」という形式ですが、これから社会に出る若い世代にとって、このようなことは「経験」になると思います。
文化会館等指定管理者:大学生に手伝っていただいた講座を今までにも行ったことはあります。子ども向けの講座を昨年行った際には、周辺地域外の大学の生徒さんに講師として参加していただきましたが、今まで地域の大学や高校に対し、こちらから参加の働きかけを行ったことはなかったので、今後取り組んでみるべきであると感じました。
委員:市内の高校の先生と話を交わすことがありますが、高校の生徒さんは地域の行事やボランティアに参加したがっているとのことでした。ですが、高校生だけの力ではなかなかそのような場への参加が難しいようで、地域と学校が連携することで参加しやすい仕組みを作ってあげることが良いのではないかといった話もありました。少なくとも、その学校では地域に貢献できるような、地域に根差した生徒を育てていきたいという思いがあるようですので、学校と話を交わすことや、呼びかけを行うことは大変意味のあることだと思います。
文化会館等指定管理者:先程もお話をしたとおり、周辺地域の学校などに直接的な呼びかけなどは行ったことがないので、是非取り組んでみたいと思います。
会長:他に御意見等いかがでしょうか。
委員:(意見・質問なし)
会長:ないようですので、次に、2つ目のテーマであります「学校が参加したくなるような学校連携事業とは?」について、文化会館等指定管理者より説明をお願いします。
文化会館等指定管理者:(議題(3)「公民館事業への中高生の参加と学校連携事業について」の2つ目のテーマである「学校が参加したくなるような学校連携事業とは?」について説明。)
会長: ご説明ありがとうございました。2つ目のテーマである「学校が参加したくなるような学校連携事業とは?」について、御意見や御質問はございますか。
委員:理科の学校出前授業が以前にあったと思いますが、内容が大変良いものだったと感じております。理科の学習の指導内容に合ったものや、学校で立てた年間事業計画に当てはめられるような連携事業内容であると良いですが、学校側の年間事業計画にプラスアルファのような形で学校連携事業を行えるような余裕はカリキュラムにないのが学校の現状です。ですが、学習指導の内容に沿った講座や体験学習であれば学校間にて口コミが広がりニーズが増えると思います。SDGsの取り組みも総合的な学習の時間で実施している学校と、そうではない学校がありますので、SDGsの講座を学校に案内したところで必ず参加があるわけではないと思いますが、指導内容に合わせて事業内容を充実させていくことが重要であると思います。また、学校を出て見学に行くとなると、バスをチャーターする必要がありますが、そのような場合は保護者の方から費用を徴収することになります。市のバス等が使用できて、市内に運んでくださるようなシステムがあると良いと思いました。
文化会館等指定管理者:講座が指導内容にあったものなのかどうか分からない部分もあります。学校の先生から、希望の講座内容を挙げてもらうことなどがあると参考にもできると思いました。
会長:地元企業と連携して行ったSDGsの講座には少し携わりましたが、企業側も「自分たちが行っていることを地域に知ってもらいたい」といった思いを持っているようです。これは社会貢献の一環ともいえるでしょう。また、学校側の学習内容に沿ったもの、学校側が求めるものに応えるような形も良いということですね。
委員:講座内容に関して、子どもたちからの声を拾い上げる場があっても良いですね。
委員:学校のカリキュラムの計画などに関し、どのタイミングで講座実施のご案内をするのが良いでしょうか。
委員:計画は毎年大きく内容が変わることはないですが、多少の微調整を加えることはあると思います。
委員:そのようであれば、12月頃に計画が完成するようなイメージでしょうか。
委員:そうですね。その頃のタイミングですと、次年度実施計画への反映も検討できるかと思います。
会長:綾瀬市では、各学校が地域の人々に協力を求めたいときのシステム的な流れや体制などはありますでしょうか。
委員:コミュニティスクールが活用できると思います。
会長:そのような場所とつながりを持つことも良いと思います。
文化会館等指定管理者:つながりを上手く活用できるように工夫したいと思います。
会長:他に御意見等いかがでしょうか。
委員:(意見・質問なし)
会長:ないようですので、続きまして、情報交換に移りたいと思います。(1)「あやせ目久尻川歴史文化ゾーン構想の推進について」、事務局から説明をお願いいたします。
事務局:(情報交換(1)「あやせ目久尻川歴史文化ゾーン構想の推進について」について説明。)
会長:御説明ありがとうございました。高等学校との連携ということで、連携を進めるにあたっては校長先生や担当の先生がリードされているのでしょうか。
事務局:はじめに担当の先生から連絡をもらい、できることを行っていくという話合いを直接させていただきました。
会長:他に御意見や御質問はございますか。
委員:あやせ目久尻川歴史文化ゾーン構想の推進についても言えることですが、小中学校との連携はいかがでしょうか。また、生涯学習課と公民館事業とのつながりも気になりました。学校が必要とする情報をそろえることが大事であり、そのために調査や意見交換を行うことも大事だと思いました。
会長:大都市の場合は、その連携が図りづらい場合が多いですが、綾瀬市の場合はこのように意見交換をできる場があるので、これは綾瀬市の強みだと感じます。
事務局:綾瀬市の生涯学習課は業務内容が多岐にわたるので、その強みを生かして広く連携や繋がりを持ち、それらを各業務に落とし込むことで業務発展につながると思いました。
会長:他に御意見や御質問はございますか。
委員:(意見・質問なし)
会長:ないようですので、 本日予定しました議題はすべて終了いたしました。
副会長:(閉会挨拶)
以 上
この記事に関するお問い合わせ先
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-
更新日:2024年07月17日