令和5年度第1回綾瀬市総合計画外部評価委員会(令和5年7月7日開催)

更新日:2023年10月02日

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審議会等の名称

令和5年度第1回綾瀬市総合計画外部評価委員会

開催日時

令和5年7月7日(金曜日)13時00分~17時00分

開催場所

綾瀬市役所 1階 J1-1会議室

議題

外部評価

・(育てる1)笑顔あふれる親子が育つまちプロジェクト

・(稼ぐ4)「ロケのまち あやせ」ならでは観光プロジェクト

・(支える2)あやせ流健康習慣定着プロジェクト

出席者

※委員長◎

(委員9名)羽田委員◎、諸坂委員、池田(晋平)委員、丸山委員、吉原委員、平出委員、鈴木委員、井上委員、立花委員

(主管課)こども未来課参事兼課長他1名、商業観光課長他1名、健康づくり推進課長他2名

(事務局)企画課長他2名

傍聴者数

1名

内容

内容は要点報告です。

〈育てる1 笑顔あふれる親子が育つまちプロジェクト〉

(こども未来課より事業概要・一次評価結果、企画課より二次評価結果を説明)

〇地域の子育てネットワーク形成:委員評価 C

委員:保育園の数や定員を増やす検討はあるのか?また、保育士の待遇改善の取り組みは?

こども未来課:保育士の住居手当等の処遇改善を実施することで、保育士確保に取り組み、待機児童を解消していく。

委員:地域との交流について、以前は地域の高齢者の方が子育ての相談や地域の行事を紹介してくれる取り組みがあったので、そのような交流の場を広げていったら良いと考える。

こども未来課:子育て支援団体は市内に16団体ある。今後は、しっかりと対面での交流を図っていく。地区の社会福祉協議会で季節ごとのイベント等を実施しているところもある。また、子育て支援センターで親からの質問を受けたり、情報提供は実施できていた。

委員:地域育児センターや、民生委員・児童委員と連携した子育て支援施策、各地元の地域の子育ての見守りが必要で、例えば児童虐待の支援も必要と考える。

こども未来課:児童虐待の観点からも、ご家族の状況確認など民生委員が地域と関わりをもってもらう活動を実施している。また、子育て支援センターでは、地域に出向いていく事業もやっている。地域育児センターで保育園を開放していただき、給食の試食提供をしている事例もある。

委員:このような政策は暴走する危険がある。なぜかというと、否定する人がいないから。要するに「明るい子育て」「待機児童の解消」というテーマは、誰も否定しない。否定しないとみんな予算がついて、何となく運用して、何の評価もなく、ゆるい評価のままずっと継続するけれども、待機児童は減らないとなりかねない。「明るい」というイメージだけで先行していて、地に足がつかない政策になる可能性がある。

委員長:コロナ禍で工夫をしているが、進捗としては課題があるのでC評価でよい。引き続き、地域のネットワーク形成を図るとともに、民生委員・児童委員、社会福祉協議会等の多様な主体と連携を図り、地域ぐるみで子育ての活動ができるように進めることが大切。保育士雇用環境改善事業については、保育士への研修促進というようなことにもぜひ配慮していただきたい。

〇非認知能力の向上支援:委員評価 B

委員:非認知能力向上のリーフレット・動画は、パパとママが見て、その子その子の持っている力を引き出して欲しいと思う。コロナ禍で作成したことについて、成果は出ていると考える。

委員長:リーフレット・動画の子育て世帯や一般市民への周知はどのようにしているのか。

こども未来課:ホームページで掲載している。新たに導入された公式LINE(ライン)も活用し、今後工夫していく。QRコードからも見られるようになっている。

委員:一般市民も含め、令和6年度から妊娠中の子育て世帯へ伝えていくことはとても良い。受講後の満足度を指標化し効果判定していってはどうか?グループインタビューでは、どのような感想があったのか?

こども未来課:講座終了後に1~3ヶ月後にグループインタビューを実施し、講座受講者より、自宅で実践してみて、「ご主人との会話もすごく増えました」とか、そのことが「子供にとっても、お子さんの見方も変わり、ご主人が変わってきた後、母親自身のお子さんの見方が変わってきた」という感想を聞いている。

委員:いわゆる広報行政には、発信主義と受信主義の2つがあって、発信主義は「ホームページへ載せました」で終わってしまう。発信はしているが、情報の受け手が受信しているかどうか分からない。「こういうことをやるとこうなりますよ」とか「こうやらないとこうなっちゃいますよ」といったプラスとマイナスの効果を出しながら、「これをやらないと大変だ」ぐらいの気持ちにさせてくれるといいと思う。

委員長:とりまとめとしては、B評価としたい。効果的な情報発信について、情報の受け手にしっかり受信されるように工夫していく必要がある。受信主義の広報行政に十分留意して取り組みを進めていただきたい。

 

〈稼ぐ4 「ロケのまち あやせ」ならでは観光プロジェクト〉

(商業観光課より事業概要・一次評価結果、企画課より二次評価結果を説明)

〇ロケツーリズムの推進:委員評価 B

委員長:市内周辺の様々な観光資源活用に課題があると思う。ロケ地マップはどこで配布しているのか。

商業観光課:ロケ地マップは、市内公共施設で配布している。

委員:それでは、綾瀬市に来ないとロケ地マップはもらえないということ。

商業観光課:市ホームページへ掲載している。誘客がまず目的になるので、市外の方に来ていただくような形をとっている

委員:行政の施策が一般の人に伝わるかといった広報が何よりも重要。「綾瀬に行ってみよう」という行動変容を起こさせるところがやはりネックになってくる。ロケ地マップは市外にいかに戦略的に周知するかがポイントだと思う。綾瀬に来てからロケ地マップを見るのでは遅い。

商業観光課:ロケに来た制作会社に綾瀬のものを食べてもらい、ツイッター投稿してもらうなど直接相手に繋がるような仕組みづくりも並行している。委員から意見のあった、市外のターゲットに届くような形の発信方法等含めて考えていきたい。

委員長:ロケツーリズムの推進については、一定の進捗があるのでB評価でよい。ロケ地マップは、消費者向けの広報媒体とし、綾瀬のロケ地を紹介し、「そこを訪ねてみましょう」というように、効果的にターゲットを狙っていく必要がある。また、紙媒体だけではなく、電子媒体を含めて、工夫していく必要があると思う。綾瀬市におけるロケ誘致の強みをロケの制作会社に対しうまく情報発信していくという工夫をされるとよい。

〇市内資源の観光活用:委員評価 C

委員:市内の魅力ある食べ物や商品は大切。説明を聞いていて抜けてるなと思ったのは、「どうやってそこをめぐり歩けるのか」というインフラの部分。例えば、AコースとかBコースとかのマップがあって、こういう交通機関を使えるというように観光客の方が、市内を回りやすい仕掛けが、今回の説明にはなかった。

委員:観光に来た時にもう不満しか残らない場合、「トイレ、駐車場がない、渋滞が多い」というような不満が、お客さんの評価になってしまう。観光政策は、やはりリピーターを増やさないと意味がない。貸し自転車みたいなものを少し整備し、コンビニ等にも協力を仰ぎつつ、どこで乗ってどこで乗り捨てても構わないような事業を検討してみてはどうか。

委員:重点戦略プロジェクトで目久尻川流域の歴史文化形成の政策があるが、地域資源を掘り起こし、綾瀬の歴史や文化財を生かしつなげて回遊してもらうか、例えば自転車で回れるような仕組みを考えていく必要があるかと思う。小中学生のうちから綾瀬のすばらしい歴史、自然、食、芸術を知ることは、大人になっても綾瀬を担う人材の育成に大事なこと。今後は、スマートフォンとかで回遊できる仕組み、スマートフォンを持って散策できるような仕組みを考えられたらいいなと思う。

委員:観光協会のような民間の専門的な人の配置、民間事業者への委託について、今後の方針はあるのか。

商業観光課:ロケーションサービスや観光事業を観光協会が担っているという事例は数多くある。今後、観光の需要が伸びていくようであれば、検討していく必要がある。

委員:ロケ地について、中に入れるようなところが少ない。撮影のエキストラに参加できるなどで、観光につなげて活性化していくのはよい。

商業観光課:観光は、市外から来た人に魅力を感じてもらうとともに、市民の方にも参画いただき魅力を感じてもらう工夫が必要だと考えている。

委員長:戦略的広報に課題があるため、C評価でよい。市内資源の観光活用について、問題は地域を回遊するインフラ情報が決定的に不足していると思う。そういうところをしっかり精査されて、情報発信することが必要と思う。

〇魅力ある商店や飲食店づくりと観光連携:委員評価 C

委員長:進捗状況に関する評価はCでよいと思う。商業者が主体的に参画するという意識までは醸成できておらず、持続的な観光に繋がる商品づくりがまだ不十分とのことで、ここに一番課題があると思う。

 

〈支える2 あやせ流健康習慣定着プロジェクト〉

(健康づくり推進課より事業概要・一次評価結果、企画課より二次評価結果を説明)

〇健康的な食習慣の定着化:委員評価 C

〇健康的な行動習慣及び運動の定着化:委員評価 C

委員:コロナ禍の生活習慣で一番変わったのは食べ物と思う。それと人と人の接触が少なくなったこと。子供、女性・男性、年齢層によって、どのくらい変わったのかというデータ取得も重要。昔から食べ物、運動が大切なのはよく聞くが、生活習慣を見直すのは難しい。特に高齢期から生活習慣を見直すのは難しいので、若いときからの習慣づくりが重要。

健康づくり推進課:食習慣は、きっかけづくりが重要。買い物をするときに、魚や野菜を中心に選ぶなどのちょっとしたきっかけが大事。その選択が後々にだいぶ変わってくる。

委員:誰をターゲットにする政策なのかを絞っていかないと、思いつきの政策になる。政策だから必ず問題と課題がある。問題は、40~50代の男性の特定健診率の低さ、メタボリックシンドロームの人の多さ(県内順位ワースト3)である。では、その問題を誰が出しているのか、課題は何なのか、何が原因なのかを抽出整理し、そこを分析した上で、どのようにアプローチすれば、課題が解消し問題の解決に繋がるのかを科学的・客観的に議論する必要がある。行政は税金を使った公共政策なので、データにつなげたものをやっていかなくてはならない。政策のアプローチは、目的と目標を立てること。今回の健康的な食習慣の定着化、行動習慣・運動の定着化は目標である。その目標に向かって何をするかが政策。この目標が達成されると目的の完成になり、その目的を実現するために目標を立てるということ。委員会の総論としての評価はCでよいと思うが、目標達成が難しい可能性があり、私個人の評価としてはDとしたい。今回のプロジェクトの問題と課題の整理、目的と目標へのアプローチについて、縦軸と横軸の関係が整理されていなかった。これでは、特定健診率は向上しないし、メタボリックシンドロームの県内順位ワースト3はとても改善できない。

委員:今日の3つのプロジェクトは点での仕掛けではなく、全部つながっていると思った。健康的な食習慣のスマートミール、観光の豚すきメンチは、市役所の食堂ではやっていない。子育てプロジェクトも、お母さん達が健康的な料理を子供と一緒に食べてもらうような循環的なサイクルを作ってあげる必要がある。子供達の食習慣は、数十年後の健康状態に影響してくる。なお、特定健診は、会社で奨励するなど皆が行きだすと行きやすくなる。

委員:男性は「自分で料理を作るのは面倒」となってしまう傾向があるので価値観の見直しも必要。価値観の変化によってデータ取得が難しい時代だが、健康的な食事・行動データの取得は重要。

委員:綾瀬産の野菜のレシピ開発、塩分控えめの食事指導はやっていただきたい。学校給食でも子供が綾瀬産の野菜を食べられるような普及も重要。食生活改善推進員の方が、各地域住民へ啓発していると思う。コロナ禍では、どんな活動をしていたのか。

健康づくり推進課:コロナ禍で食生活改善推進員の活動が難しく、各家庭へ資料配布で伺うような形がこの数年の状況であった。今年度から順次活動を再開している。

委員:生活習慣のエビデンスの説明は可能だが、生活習慣は1人1人異なり、食べ物も違うので、個人ごとに説明した方が説得力はある。例えば、日常生活圏域、又はエリアを狭めた中でモデル地区を作ってみるのはどうか。その地区にお住まいの高齢者、あるいは小中学生の親御さんにも協力いただいて、生活習慣で気をつけること(綾瀬流健康づくり)を実践してもらい、他の地区と比較検証してみるのはどうか。モデル地区等があると、身近な問題の取り組みとして、地域へ波及しやすい。

健康づくり推進課:スマートミールは、ご自身の普段の食事と比較してもらうことを想定している。認証店に行くと健康情報が手に入るような仕組みをPRしていく必要があると考えている。スマートミールを特定健診の特典にすることを検討している。

委員:まず、何か条件を満たしてもらい、特定健診を受診してもらうような工夫が必要。

委員長:健康的な食習慣の定着化、あるいは行動習慣及び運動の定着化に関わる行政施策をどう立案、実行すればいいのかという根本的なところを考えていく必要がある。データを確認しながら、行政施策として、ターゲットを設定して、効果的な施策を実施していくよう、合理的・科学的に考えていくことが大切。アプローチは、ライフステージによって異なってくる。予算的な面を含めて、費用対効果を考え、優先順位をつけて、施策を検討していく必要がある。

この記事に関するお問い合わせ先

綾瀬市役所 経営企画部 企画課 政策経営担当
電話番号:0467-70-5635
ファクス番号:0467-70-5701

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