帯状疱疹ワクチン接種費助成事業

更新日:2024年04月09日

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帯状疱疹とは

帯状疱疹とは水ぶくれを伴う赤い発疹が帯状に出る皮膚の疾患です。水ぼうそうと同じ「水痘(すいとう)・帯状疱疹ウイルス」が原因の病気となっており、子どもの頃に、かかった水ぼうそうウイルス・帯状疱疹ウイルスが長期間神経節に潜伏し、体の免疫力が加齢やストレスなどで低下するとウイルスが再び活動、増殖しはじめ、帯状疱疹として発症します。

日本人の成人の9割は原因となるウイルスを持っていると言われています。帯状疱疹は50歳以上で増加し、80歳までに約3人に1人が発症します。

帯状疱疹にかかると、はじめに皮膚にピリピリと刺すような痛みが現れ、その後水ぶくれを伴う発疹が帯状に出ます。強い痛みや皮膚の症状は、体の左右どちらかにみられ3~4週間ほど続きます。

発症したら合併症などを起こさないためにも、帯状疱疹の疑いがある場合は速やかに受診しましょう。

予防と治療について

予防が最も大切です。

加齢や疲労、ストレスにより体の免疫力が低下したときに発症するため、日頃の体調管理が重要です。

日頃から食事や睡眠をしっかりととり、適度な運動や、リラックスした時間をもつことでストレスを減らし、免疫力を低下させないように心がけましょう。

早めの治療が大切です。

気が付いたら早期に治療を始めることが重要です。治療が遅れると、頭痛や発熱など全身症状に及ぶ場合や発疹や水疱が消えた後も長期に渡って続く痛みが残る可能性が高まります。

帯状疱疹の治療の中心は、水痘・帯状疱疹ウイルスの増殖を抑える抗ウイルス薬です。早期に抗ウイルス薬を飲み体内のウイルスの増殖を防げれば、症状は次第に軽減します。

じっとしていても痛い、原因のわからない痛みが体の片側に起こり、そこに発疹が出たら帯状疱疹が疑われるため、発疹に気がついたらできる限り早く受診しましょう。

ワクチンの効果など

帯状疱疹を発症した場合、抗ウイルス薬などによる治療を行っても帯状疱疹後神経痛(PHN)※などの後遺症が残る場合があります。そのため、帯状疱疹の「予防」を心がけておくことが望ましく、50歳以上の方は、ワクチン接種による予防が可能です。

※帯状疱疹後神経痛(PHN)とは、帯状疱疹発症後に3か月以上の痛みが続く症状です。帯状疱疹罹患後に約2割がなると言われています。頭部から顔面に症状が出ることがあり、目や耳の神経が障害されるとめまいや耳鳴りといった合併症を起こすこともあります。重症化すると視力低下や失明、顔面神経麻痺などの重い後遺症を起こす可能性もあります。

 

生ワクチン

(乾燥弱毒生水痘ワクチン)

不活化ワクチン

(乾燥組換え帯状疱疹ワクチン)

接種回数 1回(皮下注射)

2回(筋肉内注射)

特徴
  • 1回で完了する。
  • 料金が不活化ワクチンより安い。
  • 免疫の持続期間は5年とされている。
  • 予防効果が高く、免疫の持続期間は9年以上とされている。
  • 生ワクチンとは異なり、免疫機能が低下している方も接種が可能。
発症予防効果

50~59歳:69.8%

60~69歳:64%

70~79歳:41%

80歳以上:18%

50~59歳:96.6%

60~69歳:97.4%

70~79歳:91.3%

80歳以上:91.4%

注意点
  • 免疫機能に異常のある疾患をお持ちの方や免疫を抑制する治療を受けている方は接種できない。また、免疫抑制剤など服用している薬剤の種類によっては接種を受けることができない。
  • 妊娠中の方は接種できない。また、接種後2か月間は妊娠を避けることが必要である。
  • 2回目の接種は、1回目の接種から2カ月後、それを超える場合は6か月後までに接種を受ける。
主な副反応

注射部位の発赤、そう痒感、熱感、腫脹、疼痛、硬結(10~40%程度)

全身倦怠感、発疹(1~5%未満)

注射部位の疼痛(50%以上)

筋肉痛、疲労、頭痛(30%以上)

発赤、腫脹(25%以上)

そう痒感、熱感(1~10%未満)

浮動性めまい、鼻咽頭炎、気道感染等(1%未満)

 

帯状疱疹ワクチン接種費助成事業について

接種日現在、綾瀬市に住民登録がある50歳以上の方について、登録医療機関にて「綾瀬市帯状疱疹予防接種費助成金対象者確認書」を記入・提出し、帯状疱疹ワクチンの予防接種を受けた場合、医療機関窓口での自己負担額を一部助成します。

 

・助成開始は令和6年4月1日からです。4月1日以前に受けた予防接種は助成の対象となりません。

・助成を受けられるのは、生涯で1度のみです。

・任意接種ですので、かかりつけ医師等にご相談のうえ、効果や副反応等を確認し接種するかご判断ください。

事業開始日

令和6年4月1日

対象者

・接種日現在、綾瀬市に住民登録がある50歳以上の方

・過去に帯状疱疹ワクチン接種に係る助成等を受けたことが無い方(不活化ワクチンについては2回まで可能)

 

助成の対象となるワクチン・助成額および助成回数

使用ワクチン

接種回数

助成額

ビケン(生ワクチン) 1回

3,000円

シングリックス(不活化ワクチン) 2回

10,000円/1回 ※2回まで助成

・接種費用は医療機関で異なります。直接、医療機関にご確認ください。

※シングリックス(不活化ワクチン)1回目を令和6年4月1日以前に接種した方で、4月1日以降に2回目の接種をする場合、2回目の接種については、助成制度の利用が可能です。ただし、原則、定められた接種間隔での接種に限ります。

※助成を受けられるのはビケン(生ワクチン)、シングリックス(不活化ワクチン)いずれかの接種に限ります。

実施場所

登録医療機関で接種することができます。

【登録医療機関で接種の場合】

  1. 医療機関へ、接種予約
  2. 医療機関にて「綾瀬市帯状疱疹予防接種費助成金対象者確認書」を記入
  3. 医療機関の指示に従いワクチン接種
  4. 医療機関にて補助分を差し引いた金額を支払い

なお、登録外医療機関で接種を行う場合は全額料金を支払い、その後還付請求ができます。

【登録外医療機関で接種の場合】

  1. 医療機関へ、接種予約
  2. 医療機関の指示に従いワクチン接種
  3. 医療機関にて接種費用を支払い
  4. 助成額を上限として、市に還付請求できます

 

◆還付請求について

下記の必要書類を持参のうえ、接種日から1年以内に健康づくり推進課へ申請してください。

<必要書類>

  • 綾瀬市帯状疱疹予防接種費助成金交付申請書兼請求書(助成金対象者用)

  • 登録外医療機関が発行した予防接種に係る費用が分かる書類(領収書・明細書等)

  • 助成金の振込先の口座が確認できる書類の写し(通帳等)

  • 本人確認書類

健康被害救済制度について

任意予防接種であり、予防接種法に基づく予防接種ではないため、万一、被接種者に健康被害が生じたときは、独立行政法人医薬品医療機器総合機構法に基づく救済の対象となる場合があります。

この記事に関するお問い合わせ先

綾瀬市役所 健康こども部 健康づくり推進課 健康・医療予防担当(保健福祉プラザ内)
電話番号:0467-77-1133
ファクス番号:0467-77-1134

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