ロタウイルスワクチンの定期予防接種について
令和2年10月1日よりロタウイルスワクチンの定期予防接種が始まりました。標準的な初回(1回目)接種は生後2か月から出生14週6日後までですので、早期の接種をご検討下さい。
ロタウイルスワクチンについて
ロタウイルスワクチンは2種類あり、どちらも生ワクチン(弱毒化したウイルス)で、飲むワクチンです。
1種類のワクチンしか扱っていない場合もあるため、かかりつけの医療機関等であらかじめご確認ください。2種類ともに予防効果や安全性に差はありませんが、接種回数が異なります。なお、途中からワクチンの種類を変更することはできませんので、最初に接種したワクチンを2回目以降も接種します。
ロタウイルスワクチンは初回接種は生後2か月から出生14週6日後までです。
このワクチンは、ロタウイルス胃腸炎の発症そのものを7から8割減らし、入院するような重症化は、そのほとんどが予防できます。ただし、ロタウイルス以外の原因による胃腸炎には予防効果はありません。
ロタウイルス胃腸炎とは
ロタウイルス胃腸炎は、口から侵入したロタウイルスが腸管に感染して発症します。
感染力が非常に強く、手洗いや消毒などをしっかりしても、感染予防をすることが難しいため、5歳までにほとんどの子どもが感染します。下痢(白っぽい水のような便)や嘔吐が1週間程度続きますが、症状が強くなると脱水症状を起こす場合もあり、入院による治療が必要になることもあります。一生のうちに何度も感染しますが、次第に免疫がつき胃腸炎の症状は軽くなります。初めてロタウイルスに感染した時は、特に重症化しやすいため、ワクチンの接種は、生後早い時期に完了させる必要があります。
定期接種対象者
令和2年8月1日以降にお生まれになったお子さん
- 発熱したり、急性疾患にかかっている方は接種することができません。
- 腸重積の発症を高める可能性のある、未治療の先天的な消化管障害のある方や、過去に腸重積症になったことがある方も、接種できません。
ロタウイルスワクチンの種類及び接種方法
ロタウイルスワクチンには、ロタリックスとロタテックの2種類があります。
どちらも、経口による接種を行います。
(注意)最初に接種を受けたワクチンと、同じ種類のワクチンを2回目以降接種してください。
ワクチン名 | ロタリックス(1価ワクチン) | ロタテック(5価ワクチン) |
---|---|---|
標準的接種時期 | 生後2か月から24週 | 生後2か月から32週 |
出生14週6日までに1回目を接種 | ||
接種回数 | 2回接種(27日以上の間隔をあける) | 3回接種(27日以上の間隔をあける) |
その他留意事項
- 標準的な接種開始時期は生後2か月からですが、出生6週0日後から受けていただくことができます。
- 生後15週0日以降の初回接種は推奨されておりません。
- 多くのワクチンの接種が重なる期間ですので、医療機関と相談して、下記の他のワクチン接種と合わせて同時に接種することも検討してください。
(生後2か月で接種できるワクチン…B型肝炎ワクチン、小児肺炎球菌ワクチン、ヒブワクチン)
腸重積について
腸重積とは、腸の一部が他の部分に入り込んでしまう病気です(下図)。0歳児の場合、ロタウイルスワクチンを接種しなくても起こる病気で、もともと、3から4か月齢ぐらいから月齢が上がるにつれて多くなります(下のグラフ)。その月齢を避けるために、早めに接種を開始し完了させることが推奨されています。
接種後1から2週間は以下のような症状に注意し、症状が現れたら、接種した医療機関を受診してください。接種した医療機関とは別の医療機関を受診する場合は、このワクチンを接種したことを医師に伝えてください。
腸重積について
日本人小児の月例別腸重積症の患者分布
腸重積についてのイラスト 拡大画像 (PNG: 77.3KB)
日本人小児の月例別腸重積症の患者分布のグラフ (PNG: 55.6KB)
腸重積の症状
- 突然激しく泣く
- 泣いたり不機嫌になったりを繰り返す
- 嘔吐を繰り返す
- ぐったりして顔色が悪い
- 便に血が混じる
関連リンク
この記事に関するお問い合わせ先
綾瀬市役所 健康こども部 健康づくり推進課 健康・医療予防担当(保健福祉プラザ内)
電話番号:0467-77-1133
ファクス番号:0467-77-1134
お問い合わせフォーム
- 綾瀬市ホームページをより使いやすくするために、皆様の声をお聞かせください。
-
更新日:2023年02月03日