市指定文化財15 大法寺 木造一塔両尊像

更新日:2025年12月04日

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大法寺 木造一塔両尊像

大法寺は、応永4(1397)年(※1)に日叡上人が開山した日蓮宗のお寺です。

市指定文化財に指定された「木造一塔両尊像(釈迦・多宝如来坐像)」は、釈迦如来坐像・髭題目・多宝如来坐像が3つで1つの仏像という造りのもので、「三宝尊」ともいわれます。本像は、室町時代後期の作風で、鎌倉仏師の古い時期の作として考えられ、鎌倉仏師の仏像製作の変遷を示す資料としても貴重であると評価されています。

また、台座の裏には、作成年月日、仏師などが墨書で残されており、作成時の状況を伺うことができます。台座裏の作成年月日は、「永正十三丁年丑七月三日」(1,516年)であり、紀年銘がある仏像としては市内最古の仏像です。
 

(註)

※1 開山については、いくつか説があります。

応永2年(1395年)…『綾瀬村風土記』

応永4年(1397年)…『新編相模国風土記稿』『深谷村地誌書上帳(文政8年5月)』

中央に掛け軸があり、左に釈迦如来坐像、右に多宝如来座像が座っている一塔両尊像の写真

一塔両尊像

本堂の前に石灯篭があり、白壁の大法寺の外観写真

大法寺

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