マンホールトイレについて
綾瀬市では災害時の一次避難所となる市内小中学校に、マンホールトイレを設置しています。マンホールトイレは、地震の影響などで断水になっても使用できるので、避難所の衛生環境や被災者の健康状態を良好に保つことに役立ちます。
マンホールトイレが必要な理由
平成7年の阪神・淡路大震災、平成23年の東日本大震災、九州や西日本での豪雨など災害におけるトイレの問題は被災地の衛生対策として大きな問題となりました。
避難所におけるトイレ自体の数不足や、不潔な環境によるトイレ使用のためらいにより、水分や食料の摂取を控えることにつながります。
避難者の方々の栄養状態の悪化が脱水症状、エコノミークラス症候群などを引き起こし、いずれ脳梗塞や心筋梗塞などにいたるというような健康被害が課題となっています。
そのため、綾瀬市では災害時に断水が発生してもトイレが使えるよう令和4年度に全15校への整備が完了しました。
トイレの基数
トイレは全部で10基(うち2基が車いす対応の広いトレイ)設置されており、1基に対して1日あたり約100人の使用を見込んでいます。
トイレは、普段は小中学校の防災倉庫に入っています。大規模な災害が発生し、避難所が開設され、断水となった場合は、避難して来た人たちで協力しあってマンホールトイレを組み立てることになります。
なお、被災者の最低限の人権を確保するためのスフィア基準では、女性トイレの数は男性トイレの3倍とされていることをふまえて、男女それぞれのトイレ数を状況に応じて決めることとなります。(発災当初はマンホールトイレだけですが、その後、必要に応じ、仮設トイレ等を増設します。)
トイレの使い方
使うときは、便器部分とそれを覆うハウスユニットの組立てが必要になります。
小中学校の体育館の近くに、白いマンホールがあるので、そのフタを開けて、組立てた便器とハウスユニットを、そのマンホールの上に設置して使用してください。
便器とハウスユニットの組立て方について、ページ下部の「関連書類」と「関連リンク」をご参照ください。
家庭でも災害用トイレの準備をお願いします
災害時のトイレは、携帯トイレ・簡易トイレ・マンホールトイレと仮設トイレがありますが、災害の規模や避難所の状況により使用するトイレの種類や必要数は変わります。
災害時に在宅避難を可能にするためにも、各ご家庭でいざという時のためにトイレ対策をお願いします。
関連ファイル
マンホールトイレ組立手順 (PDFファイル: 754.2KB)
関連リンク
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更新日:2025年09月25日