(令和4年12月2日発表)歴史講演会~綾瀬のいにしえ人のくらし・信仰について~を開催しました
歴史講演会~綾瀬のいにしえ人のくらし・信仰について~を開催しました
発表事項の概要
神奈川県内で出土した古代瓦から、古代の相模国の物流や古代の高座郡を取り巻く環境について学びました。また、宮久保遺跡や早川城山遺跡について、相模国分尼寺と関係があった可能性や高座郡内でも重要な集落であった可能性について、出土した「瓦」から新たな知見が示されました。瓦という、従来注目されていなかった遺物から同遺跡を分析することで、同遺跡の重要性や意義について学ぶことができました。
目的
発掘調査成果や古代に関する研究結果を通じて、相模国や古代の綾瀬についての理解を深める。
日時
令和4年11月27日(日曜日)13時30分から15時30分
場所
綾瀬市役所 314・315会議室
参加人数
54人(昨年:44人)
内容
~綾瀬のいにしえ人のくらし・信仰について~と題し、神奈川県内の古代の遺跡や綾瀬市内から出土した瓦から、当時の相模国府の変遷や、相模国と周辺の地域との関係性、仏教と庶民の関係性などについて学びました。
始めに「瓦礫」などマイナスな意味で使われることが多い「瓦」という遺物について、瓦の歴史や模様の変化、作り方から、歴史を紐解く重要な出土遺物であることが示されました。
そのうえで、綾瀬市域から出土した瓦に着目し、宮久保遺跡や早川城山遺跡がどのような集落だったのか、瓦の出土から何が指摘できるのか論じられました。検討の結果、早川城山遺跡は、宮久保遺跡同様、高座郡を運営する公的機関と関連のある集落である可能性が高くなったことが示され、古代の綾瀬や高座郡の様相を紐解いていく糸口となる講座でした。
参加者コメント
瓦の使われ方からの新しい切り口から、早川地区の存在価値の見直しが提示されていて、大変面白かった。
歴史を瓦から見ることの面白さを感じた。
説明が分かりやすく、早川城山遺跡の古代相模における重要性を再認識できた。
“瓦礫”の新旧を通じての古代人の生活活動・交流の話を聞き、歴史を色々な面から見る大切さを学んだ。
あまり瓦に興味が無かったが、今回の話で瓦に大変興味を持った。瓦からの視点で遺跡を観察できるようになった。
問い合わせ
生涯学習課 市史文化財担当 電話0467-70-5637(直通)
この記事に関するお問い合わせ先
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更新日:2023年02月01日