肺炎を予防しましょう
肺炎とは
肺炎は感染症の一つで、菌やウイルスが体内に入って感染し引き起こされる肺の炎症です。咳、たん、息切れ、発熱など風邪と似た症状がみられます。風邪だと思っていても、症状が長く続いたり、息を吸うと胸が痛いなどの場合は肺炎の可能性があります。
高齢者ではこのような典型的な症状ではなく、元気がない、食欲がないなどの症状が出ることもあります。年齢が上がるごとにかかりやすくなり、重症化するリスクも高くなります。
肺炎球菌感染症について
肺炎球菌感染症とは、肺炎球菌という細菌によって引き起こされる病気です。一般的に、肺炎のうち約3分の1は肺炎球菌によるものと考えられています。この菌は、主に気道の分泌物に含まれ、唾液などを通じて飛沫感染します。これらの菌が何らかのきっかけで気管支炎、肺炎、敗血症などの重い合併症を起こすことがあります。
予防接種をすることにより、肺炎球菌による肺炎の予防や重症化を防ぐ効果があります。
令和7年度高齢者肺炎球菌予防接種のご案内(令和7年6月1日から)
大人のRSウイルス感染症について
RSウイルスは生涯にわたり何度も感染する、風邪症状の出る一般的なウイルスです。乳幼児によくみられる感染症で、健康な大人は感染しても軽症で自然に治ります。
高齢者や、喘息、心疾患、糖尿病などの基礎疾患をお持ちの方や、免疫機能が低下している人が感染した場合は、肺炎などにつながることがあります。
RSウイルス感染症の感染経路と症状について
感染した人の咳やくしゃみにより飛んだウイルスを吸い込んでしまう飛沫感染、ウイルスのついたものを手で触れ、ウイルスが体内に入る接触感染の2種類があります。
症状は、4日から5日の潜伏期間を経て、発熱、咳、鼻水などの症状がみられます。数日続いた後は、快方に向かう場合が多いのですが、肺まで感染が及ぶとゼーゼーとした音や呼吸困難などの症状がみられる場合もあります。
RSウイルス感染症の診断と治療について
RSウイルス感染症に特徴的な症状はないので、症状のみでの診断は困難です。確率された治療法がないため、症状を和らげる治療が中心になります。
肺炎予防のためにできること
- うがい、手洗い、マスクの着用
- 歯磨きで口腔内を清潔に
- 誤嚥(飲食でむせた時などに食道ではなく気道に食べ物や水分が入ること)に気をつける
- 規則正しい生活や持病のコントロール、禁煙などで免疫力を高める
- 予防接種を受ける(大人のRSウイルスワクチンについては、60歳以上を対象に令和6年1月より販売が開始されています。接種をご希望の際は医療機関へご相談ください。市で接種費用の助成等は実施しておりません。)
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更新日:2024年06月27日