令和6年度
財政援助団体等監査
- 監査期日
令和6年11月26日(火曜日) - 監査対象
令和5年度及び令和6年度において交付した綾瀬市中学校部活動振興会補助金(綾瀬市中学校部活動振興会)に関する出納その他の事務 - 監査の着眼点及び実施内容
補助金に関する出納その他の事務執行が適正かつ効率的に行われ、補助金が有効に活用されているかを主眼として、提出された調書等の確認、事務局職員による予備監査及び監査委員による本監査を行うとともに、関係団体及び職員に説明を求めた。 - 監査項目
補助金に関する出納その他の事務の執行状況 - 監査結果
監査の結果、補助金にかかる出納その他の事務については、適正に執行されているものと認められた。 - 監査結果による意見
監査結果は前項のとおりであるが、地方自治法第199条第10項の規定により、次のとおり意見・要望事項として申し添える。
補助金については、その目的や対象事業の内容を明らかにするとともに、収入・支出の状況が適切に管理、執行されることはもちろんのこと、補助をする事業に対して、十分な効果を生み出すことが求められる。
所管課においては、その意義を認識し、本補助金が有効に活用されるよう、補助金のあり方についても再考いただきたい。また、課題である部活動の地域移行について推進していただき、さらなる市政の発展につながるよう、引き続き綾瀬市中学校部活動振興会の事業への支援、協力を望むものである。
綾瀬市監査委員 見上 正信
綾瀬市監査委員 三谷 小鶴
学校監査
1 監査期日・監査対象
令和6年11月18日(月曜日) 春日台中学校
令和6年11月18日(月曜日) 土棚小学校
令和6年11月19日(火曜日) 北の台小学校
2 監査の着眼点及び実施内容
学校施設の維持管理、備品・物品の管理状況及び予算の執行状況等について適正かつ効率的に執行されているかを主眼として、提出された監査資料、関係書類の確認、事務局職員の事前実査及び監査委員の実査を行うとともに、関係職員等に説明を求めた。
3 監査項目
(1)学校施設の維持管理状況
(2)備品・物品の管理
(3)切手・はがき類の受け払い等に関する事務
(4)財務に関する事務
(5)学校徴収金等の管理状況
4 監査結果
監査項目については、おおむね適正に執行されているものと認められた。
5 監査結果による意見
監査結果による報告は前項のとおりであるが、地方自治法第199条第10項の規定により、次のとおり意見・要望事項として申し添える。
(1)学校施設の維持管理等について
学校施設の維持管理については、老朽化に伴い、計画的に施設改修等が行われているところである。このような中、児童・生徒の安全管理にかかわる事項に対しては、日頃から十分な点検を実施し、緊急性を考慮するとともに適切な予算措置により、安全性を最優先に改善を図り、良好な教育環境の維持に努められたい。
また、「綾瀬市学校施設再整備方針・長寿命化計画」及び「綾瀬市立小学校及び中学校の通学区域等(適正規模・適正配置)に関する基本方針」に基づき、より良い教育環境の確保を前提とした学校施設の効率的な維持管理に努められたい。
防災・防犯、情報セキュリティ等の危機管理については、教職員一人一人が常日頃から高い意識を持ち、継続的に取り組むことによって実現できることを認識し、厳格な管理体制の維持に努められ、児童・生徒の視点に立って安心して学習できる環境の整備を図られたい。
備品等については、定期的に備品台帳との突合を実施しながら整理整頓を図るとともに清潔な環境を保ち、不用な備品・物品については適切に処分されたい。
(2)事務の適正処理等について
学校における財務事務については、今後も適正に執行するため、教職員間の情報の共有化を図るとともに正確・迅速・丁寧な事務処理を目指し、合理的かつ効率的な視点を持って取り組まれたい。
学校徴収金等の取扱いについては、保護者が執行管理体制に対し疑念を抱くことのないよう努められたい。透明で公正なものとするよう、必要に応じた管理手法の見直しの検討も含め、引き続き適正管理に取り組まれたい。
(3)学校と教育委員会の連携等について
持続可能な学校運営体制の構築及び児童・生徒へのより良い学習環境の提供のためには、学校と教育委員会との連携・協力に加え、地域住民とのより良い関係づくりは欠かせないものである。そのためにも、コミュニティ・スクールの推進をはじめ、学校と教育委員会で連携し、新たな仕組みづくりに取り組まれたい。
学校現場を実査した中では、学校司書の配置により学校図書館の整備が充実し、読書環境の充実が図られていた。また、各特別教室においては、工具、調理器具及び薬品等の危険物の適切な管理が行われ、安全な学習環境が確保されていたものの、活用頻度が低いとみられる備品があるように見受けられた。引き続き、児童・生徒の安全に配慮するとともに、衛生管理も含めた適切な環境整備に取り組まれたい。
ICT環境については、国のGIGAスクール構想により、児童・生徒へ1人1台ずつ貸与されたタブレット端末を使用した授業の実施に加えて、特別教室においてもプロジェクターを活用するなど、変化していく学習環境に合わせて授業が進められていた点は評価できる。今後も積極的なICT機器の活用により、児童・生徒の学習環境の向上に努められたい。
プール施設については、経年劣化が顕著であり、応急的な修繕にも限界がある。今後の適切な維持管理のためにも、「綾瀬市立小・中学校プールのあり方基本方針」に基づいた、具体的な維持管理計画を示されたい。
教職員の長期休暇に伴う代替職員の確保には教育委員会と協力し、児童・生徒へ影響が無いよう努められたい。また、従前の事務の見直しや、地域住民の学校運営の参画の検討を含めた、教職員の働き方改革をさらに推進し、教育の時間の確保に努められたい。
学校がやるべきこと、教育委員会がやるべきことを適切に分担し、教育委員会が対応する場合の優先順位の考え方を学校側へ丁寧に説明し、納得し合うことで意思の疎通を図るとともに、学校間においても積極的な意見交換を行い、連携・協力を一層深めることで円滑な学校運営に取り組まれることを願うものである。
綾瀬市監査委員 見上 正信
綾瀬市監査委員 三谷 小鶴
この記事に関するお問い合わせ先
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更新日:2024年11月29日