子宮頸がん予防のためのHPVワクチン予防接種について

更新日:2025年07月07日

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目次

子宮頸がんとヒトパピローマウイルス感染症(HPV)ワクチンについて

 子宮頸がんは、子宮頸部(子宮入り口)にできるがんで、20歳から30歳代で急増し、日本では、年間約11,000人の女性が発症し、毎年約2,900人が亡くなっています。子宮頸がんは、初期の段階では自覚症状がほとんどないため、しばしば発見が遅れてしまいます。がんが進行すると、不正出血や性交時の出血などがみられます。

 子宮頸がんの発生にはヒトパピローマウイルス(HPV)が深く関与しており、主に性的接触により、多くの女性が一生に一度は感染すると言われています。感染しても90%以上の場合、2年以内の場合ウイルスは自然に排除されるとされていますが、自然と排出されず、感染した状態が長期間続くと、がんになることがあると報告されています。
 HPVワクチンを接種することで、感染を防ぎ、子宮頸がんの原因の50~70%を予防することができると言われています。また、がんになる手前の状態(前がん病変)になるリスクも減少し、がんを予防する効果があることも分かっています。
 また、同時に20歳になったら、「子宮頸がん検診」を定期的に受けることで、がんになる過程の異常(異形成)やごく早期のがんを発見し、早期の治療につなげることができます。

ワクチンについて

ワクチンの種類

HPVワクチンは3種類あります。決まった間隔をおいて、原則同じワクチンを3回接種します。

ワクチンにより接種間隔が異なります。標準接種年齢は中学1年生です。
 なお、新型コロナワクチンの接種とは接種前及び接種後13日間間隔を空ける必要がありますのでご注意ください。

接種回数

接種回数は使用するワクチンによって異なります。

(出典:厚生労働省HPVワクチンリーフレット)

HPVワクチンの詳細

ワクチンの種類 接種回数 接種間隔 標準的な接種間隔

*9価ワクチン

(シルガード)

3 1か月以上あけて2回目、2回目から3か月以上あけて3回目 1回目から2ヵ月後に2回目、1回目から6ヵ月以上あけて3回目

2価ワクチン

(サーバリックス)

3

1か月以上あけて2回目、1回目から5か月以上かつ2回目から2か月半以上あけて3回目

1回目から1ヵ月後に2回目、1回目から6ヵ月以上あけて3回目

4価ワクチン

(ガーダシル)

3 1か月以上あけて2回目、2回目から3か月以上あけて3回目 1回目から2ヵ月後に2回目、1回目から6ヵ月以上あけて3回目

*9価ワクチンは令和5年4月1日より対象となりました。15歳未満で初回接種した場合、2回接種とすることが可能です。 

HPVワクチンの接種を希望する方へ

 対象年齢で接種を希望する方はワクチンの接種を公費(無料)で受けることができます。

対象年齢の方には順次ご案内を通知します。

 接種をご希望される方は、ワクチン接種の有効性及びリスクを十分理解した上で、接種を受けるかどうするかご検討ください。詳しくは、厚生労働省ホームページをご覧ください。

対象者

・小学6年生

・中学1年生

・中学2年生

・中学3年生

・高校1年生

に相当する年齢の女性が対象です。

接種場所・実施方法

接種場所は予防接種委託医療機関で受けてください。委託医療機関については、次の見出しをご参照ください。

持ち物は母子手帳・健康保険情報がわかるものです。予診票は委託医療機関にありますので、接種当日記入してください。こども家庭センター窓口でも配布しています。事前に必要な方は予診票を送付しますのでご連絡ください。

接種は急な体調変化をきたす恐れもあるため、原則保護者同伴でお願いいたします。(18歳以下の方で保護者同伴ができない方は、実施医療機関又はこども家庭センターまでご相談ください。)

【綾瀬市に転入された方へ】

予防接種を受けた記録は、接種を受けた自治体でのみ保管しています。

接種間違いを防ぐためにも、接種履歴がわからない場合は以前お住いの自治体に、接種を受ける前にお問い合わせください。

注意事項

・上腕三角筋部(肩の部位)への筋肉内注射です。他の皮下注射に比べて接種時の痛みが強い傾向にあります。このため、痛みや緊張により、接種直後に血管迷走神経反射が起こり、一時的に失神や立ちくらみが生じることがありますので、接種後30分程度は座わって安静にし体調を観察してください。

・HPVワクチンは3回接種しますが、1回目・2回目に気になる症状が現れた場合は、接種を止めることもできます。医師にご相談ください。

・このワクチン接種により、全ての子宮頸がんを予防することはできません。ワクチン接種後も、予防には早期発見が大切なため「子宮頸がん検診」を定期的に受診することが重要です。

ワクチン接種後の副反応や相談窓口について

 ワクチン接種後、多くの方に接種部位の痛み、発赤、腫脹などが出ることがあります。全身症状としては、発熱、発疹、関節痛、胃腸症状などがあります。心配な症状が出現した場合は、医療機関に受診してください。

詳しくは次のリンクをご確認ください。

HPVワクチン予防接種委託医療機関一覧

綾瀬市

座間市

海老名市

大和市

藤沢市

キャッチアップ接種に関する最新の検討状況

昨年夏以降の大幅な需要増により、HPVワクチンの接種を希望しても受けられなかった方の状況等を踏まえ、令和7年3月末までに接種を開始した方が、全3回の接種を公費で完了できるようになりました。

対象者

・キャッチアップ接種対象者のうち、令和4年4月1日~令和7年3月31日までにHPVワクチンを1回以上接種した方

【チラシ】平成9~19年度生まれの女性へ(PDFファイル:114.4KB)

・平成20年度生まれの女子で、令和4年4月1日~令和7年3月31日までにHPVワクチンを1回以上接種した方

【チラシ】HPVワクチンの公費接種 高校1年相当が最終年度(PDFファイル:398.6KB)

 

対象期間

キャッチアップ接種期間(令和7年3月31日まで)終了後、1年間(令和7年4月1日から令和8年3月31日まで)

キャッチアップ接種とは

HPV(子宮頸がん予防)ワクチンの接種は、平成25年6月から積極的勧奨を差し控えておりましたが、令和3年11月の厚生労働省通知により積極的勧奨を再開することとされました。

積極的勧奨の差し控えにより接種機会を逃した方を対象い実施する予防接種をキャッチアップ接種と言います。

HPVワクチンのこれまでの経緯

 HPVワクチンの予防接種は、平成25年4月1日から定期接種として公費での接種が始まりましたが、接種後にワクチンと因果関係を否定できない副反応(持続的な疼痛等)が見られたことから、同副反応の発生頻度等がより明らかになり、国民に適切な情報提供できるまでの間は、定期接種を積極的に勧奨すべきでないという国の方針が出され、平成25年6月14日付で、積極的な接種勧奨を差し控えることとされました。
 その後、国の審議会で繰り返し議論が続けられていましたが、HPVワクチンの安全性に懸念がなく、ワクチンの有効性が副反応を明らかに上回るとされ、令和3年11月26日付で、積極的な勧奨差し控えを終了し、令和4年4月より積極的な勧奨を再開していくこととされました。

 これまでの厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会の検討部会の資料は、次のリンクから確認することができます。

この記事に関するお問い合わせ先

綾瀬市役所 健康こども部 こども家庭センター こども家庭担当(保健福祉プラザ内)
電話番号:0467-77-1133
ファクス番号:0467-77-1134

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