令和5年度第1回綾瀬市いじめ防止等対策委員会(令和5年7月6日開催)
審議会等の名称
令和5年度第1回綾瀬市いじめ防止等対策委員会
開催日時
令和5年7月6日(木曜日)15時から16時30分まで
開催場所
綾瀬市役所 事務棟6階 視聴覚室
議題
- 正副委員長の選出について
- 令和4年度のいじめ認知件数について
- 重大事態発生時における実務等について
- いじめに関する学習資料について
- その他
出席者
出席委員
- 鈴木委員(委員長)
- 湯浅委員(副委員長)
- 豊田委員
- 佐々木委員
- 牧浦委員
- 西川委員
事務局
3名
傍聴者
0名
内容
○教育指導課長
これより第1回いじめ防止等対策委員会を開会いたします。委員長・副委員長の選出まで、私のほうで議事進行をさせていただきますのでよろしくお願いいたします。
定数報告、会議録の取扱い、資料の確認、傍聴の取扱いについて報告。
○教育指導課長
それでは、ただ今より議事に入ります。
(1)正副委員長の選出について、でございます。
本日、皆様は初めてお集まりいただきましたので、委員会規則第6条第1項に基づき、委員長及び副委員長の互選を行います。
まず、委員長の互選でございます。
委員の選出方法でございますが、いかがいたしましょうか。
【委員から「事務局一任」の声あり】
ただ今、事務局一任との声がございましたので、改めてお諮りいたします。委員長に鈴木委員を推薦させていただきます。
【「異議なし」の拍手あり】
異議がないようですので、鈴木委員を委員長に選出することに決定いたしました。
それでは、鈴木委員、委員長席に着席いただき、就任にあたっての御挨拶をいただきたいと思います。
【鈴木委員、委員長席に着席後、挨拶】
ありがとうございました。それでは、以後の議事進行は、鈴木委員長にお願いいたしたいと思います。鈴木委員長よろしくお願いいたします。
○委員長
それでは、続きまして副委員長の互選を行います。選出の方法はいかがいたしましょうか。
【委員から「委員長一任」の声あり】
ただ今、一任との声がございましたので、改めてお諮りいたします。副委員長に湯浅委員を指名させていただきます。
【「異議なし」の拍手あり】
御異議がないようですので、副委員長には湯浅委員を選出することに決定いたしました。
○委員長
それでは、湯浅副委員長から就任にあたって御挨拶をいただきたいと思います。
【湯浅委員、副委員長席に着席後あいさつ】
〇委員長
それでは、ただ今より議事に入ります。令和4年度のいじめ認知件数等について、事務局よろしくお願いいたします。
〇事務局
横版の資料1を御覧いただいてもよろしいでしょうか。
資料1については、令和4年度の綾瀬市における暴力行為の状況、長期欠席・不登校児童生徒の状況、いじめ認知件数についてまとめてございます。
裏面の資料2を御覧ください。
資料2の上の表は、いじめ認知数の経年変化となっております。令和4年度の認知件数は、令和2年度、3年度と比較したときに、小学校、中学校ともに増加をしております。
私自身昨年度までは市内の中学校に勤務をしておりましたが、令和4年度については、コロナ禍ではあるものの、様々な教育活動が再開される中で、児童生徒同士の接触が増え、いじめの認知数の増加に繋がったものだととらえております。
次に、下の表、いじめ態様別内訳を御覧ください。最も注目したい部分としましては、左から3番目の項目になります。「軽くぶつかられる、遊ぶふりをしてたたかれる、けられる」です。こちらについても、令和3年度に小中学校合わせて19件であったものが、令和4年度では77件と、約4倍に膨れ上がっております。
このことについても、コロナ対策が緩和されていく中で、児童生徒同士の接触が増えたものであるととらえております。私の方からは以上です。
〇委員長
ありがとうございました。ただ今の説明に関しまして、質問等ございますでしょうか。
〇委員
一部の小学校・中学校で暴力行為が多いようですが、学区が被っているのですか。
〇事務局
一部が重なっている場合もございますが、それとは別の要因として、積極的にいじめとして認知しているかどうか、その学校が、何をいじめとして認知してるか、何を暴力行為として認知しているかという部分が大きいととらえております。
〇委員
ざっくりの印象でいいのですが、積極的にいじめと捉える学校と捉えない学校で、その比率は2倍以上の差がありますか。
〇事務局
2倍以上の差もあるかとは思います。
〇委員
その辺の統一はできないのですか。
〇事務局
研修等を通して、より積極的にいじめを認知していくように、委員会としても周知していく必要があるとは考えております。
〇委員長
ありがとうございます。今の件で、学校現場で何か追加説明はありますか。
○委員
各学校の児童生徒数が違うので、比率的な面で見ていくと、また違った見方ができると思います。また、学区のお話もありましたが、重なってるところもあるし重なってないところもあると思います。
今はなるべくいじめにしても暴力行為にしても、なるべくその認知をしていこうという方向で学校としては動いております。
○委員
たくさんいじめの件数を拾っていった方が良いのか、メリットはありますか。
〇委員
たくさん拾うことによって先生方の目が、細かいところに行き届くようになります。
先生たちの子どもに対しての見る目が違ってくると思います。
〇委員長
追加説明しますと、このいじめの報告につきましては、学校ではスクールアンケートを毎月、しっかりとやっております。そこで子ども達の発信をもとに、担任中心にすぐに動いています。経過についても、教育指導課の方に上がってきます。
子どもたちの様子も含めて、多少、学校によっていじめとして報告するかどうかの温度差はありますけれども、しっかりと対応してくれてるというふうに思います。
〇委員長
他に皆様の方から何か質問ございますか。
では以上で、(2)の認知件数については終了したいと思います。
〇委員長
議題の(3)重大事態発生時における実務等について、私から説明いたします。
大磯町・鎌倉市等の事例紹介
本委員会の「これまでの実績」について説明
〇委員長
続いて、今後の事業計画等のところでございます。
いじめに特化した「いじめ重大事態発生時の対応マニュアル・様式集」については、後程、事務局から説明をしていただこうと思います。
それから綾瀬市いじめ防止等対策委員会の実務等一覧表、収集作成等資料一覧、調査行程表は、法令に基づいて、私たちが何をしたらいいのかをまとめたものですが、実際、重大事態が発生した他県・他市の状況からみても、最低10ヶ月はかかります。
今後はさらに、会議の開催時間や日時のほか、誰が何をするのか(分析の取りまとめや答申書の作成など)、報酬の確保など、実務の詳細について協議していき、2年間で完成させていきたいと考えています。
なお、委員長としては、これだけのことをやるために、臨時委員会や、研修会の開催も視野に、協議の場を設けることを検討するよう事務局へも要望しています。
また、有事の際、その事案について、直接いじめの相談を受けている委員がいた場合、当該委員は除外されるため、その委員の代替者の選出等についても検討を要すると考えております。以上です。
御質問があればお願いいたします。
〇委員
自分も、直接、相談を受けてる立場では、客観的な視点との両立が難しいと思います。
結局、ケースごとの対応にはなるんでしょうけれども、たまたま私が面接をしている方と(被害の方だけでなく、加害の方とも)面接する可能性もあります。
綾瀬市内の小中学生の面接を担当しているので、その場合に客観的な立場はやはり保てないので、その事案からは外れざるをえないだろうとは思います。
〇委員
可能性として考えることは大切ですが、除外される可能性の高い委員は限られるのではないでしょうか。
〇委員長
代理の方の選出も含め、いろいろな課題もあるということを今日は提示だけさせていただいて、今後、具体的に検討していくことになると思います。
以上で次第の(3)重大事態発生時における実務等については終わりにしたいと思います。
〇委員長
続いて、次第(4)の「いじめに関する学習資料について」です。
「不登校重大事態に係る調査の指針」について説明
「いじめ問題への的確な対応に向けた警察との連携等の徹底について」説明
〇委員
警察との連携において、保護者や施設の言い分を信じて、本人の聞き取りが不十分と偏ってしまうことがないかを危惧します。まず本人の訴えをしっかり聞かなくてはいけないと思います。
〇委員長
私たちは、その対象の子ども、特にいじめられた子どもなど、その本人を真ん中において、その子の心のケアであるとか、再発防止であるとかをやらなければいけないと思っています。
ですから、委員がおっしゃるように、施設とか、親が、いろいろ言ったとしても、まずは本人の話を一番に、最初にしっかりと聞かなければいけないと思います。
対応する時には、警察や保護者にも、「この子のために、みんなでできることを、これこれについて、やってきましょうね」というように、事前の確認が大切だと思うんです。
私たちも本人に寄り添いますけれども、お父様お母様の方も本人に寄り添った聞き取りであるとか、激励をしていくことが大切です。
〇委員長
貴重な意見ありがとうございました。
それでは(5)その他についてですが、何かありますか。
〇委員
東京の教員の初任者の辞職率が非常に高いというような記事が、新聞一面のトップに扱っていました。
実際、僕も東京の教員のメンタルヘルスに入っています。ある学校で、初任の先生お2人、それから休職後のお2人のカウンセリングをしました。
若い教員がとにかく悩んでいるのは、職場内の人間関係で、特に先輩教師、それから上司との関係が非常にきついというようなことを言っておりまして、僕が面接した狭い範囲内ですから、ちゃんとアンケート取ったわけではないのですが。
いじめ対策で一番重要なのは実は観察力だと思っていて、上司との関係などですごく手一杯な若い教員に、そのいじめの兆候を見てとるような余裕があるかどうかっていうところが、ちょっと心配だなと思ってます。
また、僕が見るところやっぱり、教員もそうだし、親御さんもそうだし、子どももそうなんですけど、レジリエンスが弱くなってると感じます。ちょっと話しは飛びますけれど、先ほどのいじめのデータでも、軽くぶつけられる、遊ぶふりをしてたたかれたりけられたりするなどに対する対応・感じ方も、明らかに変わってきています。
変わってきてるところに、しなやかに対応する力が、先生も子どもも薄らいできています。
そこがとても難しいような気がして、実際にはそれがいじめに発展することもあるから、注意はしなきゃいけないんですが。
絶えず教員が観察して、把握してなきゃいけないんだけれど、それがなかなかうまくいかない時代に入ってるなと。
だからいじめ対策についても新しい視点を持ってかなきゃいけないと思います。
実は僕が一番やりたいのは、ここにいる心療内科の先生、それから現場でカウンセラーをやってる先生、それから現場の先生、それから法律部門の方など、委員仲間同士で、そういう子どもや親に関する悩みで、最近どういうものが傾向として多いのか、その対応の仕方について、話す時間がとれればとは思っています。
〇委員長
貴重な情報提供でした。まさしくそうですね。今の件で御質問は何かありますか。
〇委員
教員の観察力を磨くトレーニングとは具体的にどういうことがされていますか。
〇委員
面接の事例をアレンジしたものを使い、何が問題か、この子の性格はどうか、周りの環境はどうかを検討し、相互にそれをつき合わせるなどの訓練等をすることで、自分一人では見落としている部分がたくさんあることやチームで行うことの大切さに気付くようです。
〇委員
劇的に変わった事例とかもありますか。
〇委員
自分が見たものは、ごく一部でしかないっていう衝撃はあるみたいですね。
〇委員長
はい、ありがとうございました。参考になりました。観察力が大切だということですね。続いて、事務局の方からもお話があると聞いてますので、お願いします。
〇事務局
昨年度第2回で皆様に御承認いただいた「いじめ重大事態発生時の対応マニュアル・様式集(改訂版)」につきましては、7月7日に中学校の校長会、そして来週の火曜日に小学校の校長会がそれぞれございますので、そちらで校長先生方にお示しをさせていただいて、御意見をいただこうと考えております。
その際に、結構分量があるものになりますので、8月18日にもう一度、小学校・中学校合同の校長会がございますので、こちらの方で最終的に御意見をいただき、その後事務局と委員長で確認の上、学校に発出をしていきたいと考えております。
最終確認は、事務局と委員長に一任させていただければ、そのような形で発出していきたいと考えておりますが、いかがでしょう。
○委員長
前回との違いを補足しますと、今回は、いじめに特化した対応マニュアルに変更しています。これと先ほどの行程表等がリンクしていけば、迅速に対応できます。
ですから、私の方で新旧対照表を今日から作り始めました。事務局と最終調整をして、丁寧に対応していきたいと思います。
そういうことで本来であれば皆さんにまた1回見てもらうといいと思うんですが、一任ということで御了解いただければありがたく思います。
〇委員
了承
〇委員長
よろしくお願いします。
では、もう1点、事務局の方からお願いします。
○事務局
次回会議の日程でございます。来年の1月11日(木曜日)あるいは1月18日(木曜日)の午後3時を予定しております。恐れ入りますが、この場でお決めいただきたく、お願いいたします。なお、会場は1月11日は聴覚室、1月18日はJ6-1会議室です。期日が近くなりましたら、通知させていただきますので、よろしくお願いいたします。以上でございます。
〇委員長
1月11日の木曜の3時でどうでしょうか。
〇委員
了承
〇委員長
では1月11日の木曜の3時といたします。
○委員長
以上で、予定された議事については、すべて終了しました。本日の会議はこれをもって終了させていただきます。円滑な議事進行に御協力いただきありがとうございました。
〇事務局
委員長、また、各委員におかれましては、大変ありがとうございました。
これをもちまして、第1回いじめ防止等対策委員会を閉会といたします。ありがとうございました。
この記事に関するお問い合わせ先
- 綾瀬市ホームページをより使いやすくするために、皆様の声をお聞かせください。
-
更新日:2023年07月06日