市指定文化財19 蓮光寺の徳本名号塔
蓮光寺の徳本名号塔(れんこうじのとくほんみょうごうとう)
蓮光寺は、文禄3(1594)年、上土棚村の領主であった旗本の遠山安則(とおやまやすのり)が開基した浄土宗の寺院です。
市指定文化財に指定された「蓮光寺の徳本名号塔」は文化14年(1817)7月に造立された、独特の書体で記された六字名号塔(ろくじみょうごうとう)です。
徳本(とくほん)は、宝暦8年(1758)に紀州に生まれ、文政元年(1818)に没した江戸時代中期の浄土宗の僧です。諸国を巡行して各地に念仏を広め、徳本が村々を訪れた際には、近隣の地域の人々が特徴ある書体で書かれた名号の掛軸等を求め、それを本にして地元に六字名号塔を建てました。
徳本念仏は江戸時代後期に爆発的に流行し、独特の文字と徳本の花押を持つ名号塔は各地に残されていて、神奈川県内でも140基以上報告されています。
台座には、蓮光寺とともに大運寺(横浜市戸塚区原宿)の二カ所に信者によって建立したことや、地元の上土棚村以外にも市内の深谷村をはじめ、長後村などの藤沢市域や福田村(大和市)、東俣野村(横浜市)等の村名が見え、「講中三拾ケ村」及び「講中一千三百五十三人」と刻まれています。
各地に残された徳本名号塔は、徳本念仏が多くの人々に受け入れられ、念仏講が組織されていたことを示しており、県下でも比較的初期に造立された本塔は、徳本念仏の地域的な普及を捉える上でも重要な石造物です。
蓮光寺の徳本名号塔
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更新日:2026年07月29日