令和3年度
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財政援助団体等監査
- 監査期日
令和4年1月28日(金曜日) - 監査対象
令和2年度及び3年度において交付した綾瀬市交通安全推進団体補助金(綾瀬市交通指導員連絡協議会)に関する出納その他の事務 - 監査の着眼点及び実施内容
補助金に関する出納その他の事務執行が適正かつ効率的に行われ、補助金が有効に活用されているかを主眼として、提出された調書等の確認、事務局職員による予備監査及び監査委員による本監査を行うとともに、関係団体及び職員に説明を求めた。 - 監査項目
補助金に関する出納その他の事務の執行状況 - 監査結果
監査の結果、補助金にかかる出納その他の事務については、次の点を除き、適正に執行されているものと認められた。
(補助金交付所管部局:市民活動推進課)
令和2年度に交付した補助金について、実績報告書及び収支決算書において決算額が補助金交付額を下回っているにも関わらず、返還がされていなかった。- 補助金額:515,000円
- 決算額:474,080円
- 監査結果による意見
監査結果は前項のとおりであるが、地方自治法第199条第10項の規定により、次のとおり意見・要望事項として申し添える。
補助対象団体である綾瀬市交通指導員連絡協議会は、本市の交通の安全を保持するとともに、住民の交通災害を未然に防止するために活動している団体として、様々な取り組みを積極的に実践している。
言うまでもなく、補助金については、その目的や対象事業の内容を明らかにするとともに、収入・支出の状況が適切に管理、執行されることはもちろんのこと、補助をする事業に対して、十分な効果を生み出すことが求められる。
所管課においては、その意義を認識し、本補助金が有効に活用されることで、さらなる交通安全の推進につながるよう、引き続き綾瀬市交通指導員連絡協議会の事業への支援、協力を望むものである。
綾瀬市監査委員 見上 正信
綾瀬市監査委員 内山 恵子
学校監査
- 監査期日・監査対象
令和3年11月8日(月曜日) 綾南小学校、綾北中学校
令和3年11月11日(木曜日) 寺尾小学校 - 監査の着眼点及び実施内容
学校施設の維持管理、備品・物品の管理状況及び予算の執行状況等について適正かつ効率的に執行されているかを主眼として、提出された監査資料、関係書類の確認、事務局職員の事前実査及び監査委員の実査を行うとともに、関係職員等に説明を求めた。 - 監査項目
- 学校施設の維持管理状況
- 備品・物品の管理
- 切手・はがき類の受け払い等に関する事務
- 財務に関する事務
- 学校徴収金等の管理状況
- 監査結果
監査項目については、おおむね適正に執行されているものと認められた。 - 監査結果による意見
監査結果による報告は前項のとおりであるが、地方自治法第199条第10項の規定により、次のとおり意見・要望事項として申し添える。- 学校施設の維持管理等について
学校施設の維持管理については、老朽化に伴い、計画的に施設改修等が行われているところである。このような中、児童・生徒の安全管理にかかわる事項に対しては、日頃から十分な点検を実施し、緊急性を考慮するとともに適切な予算措置により、安全性を最優先に改善を図り、良好な教育環境の維持に努められたい。
また、児童・生徒数の減少や、外国籍児童・生徒の割合の増加など、社会情勢の変化を踏まえて策定された「綾瀬市学校施設再整備方針・長寿命化計画」に基づき、より良い教育環境の確保を前提とした学校施設の効率的な維持管理に努められたい。
防災・防犯、情報セキュリティ等の危機管理については、教職員一人一人が常日頃から高い意識を持ち、継続的に取り組むことによって実現できることを認識し、厳格な管理体制の維持に努められ、児童・生徒の視点に立って安心して学習できる環境の整備を図られたい。
備品等については、定期的に備品台帳との突合を実施しながら整理整頓を図るとともに清潔な環境を保ち、不用な備品・物品については適切に処分されたい。 - 事務の適正処理等について
学校における財務事務については、今後も適正に執行するため、教職員間の情報の共有化を図るとともに正確・迅速・丁寧な事務処理を目指し、合理的かつ効率的な視点を持って取り組まれたい。
学校徴収金等の取扱いについては、保護者が執行管理体制に対し疑念を抱くことのないよう、透明で公正なものとするなど、引き続き適正管理に努めるとともに、教職員の意識向上を図られたい。 - 学校と教育委員会の連携等について
持続可能な学校運営体制の構築及び児童・生徒へのより良い学習環境の提供のためには、学校と教育委員会との連携・協力に加え、地域住民とのより良い関係づくりをすることは欠かせないものである。
学校現場を実査した中では、学校司書の配置により学校図書館の整備が充実し、授業の一環として利用されるなど活用の幅に広がりがみられた。
校務支援システムについては、教職員の業務に定着し、今まで以上に活用されている動きがみられた。引き続き、学校と教育委員会とで連携強化を図り、より良い活用方法について双方で模索・研究し、効果的な校務負担の軽減に取り組まれたい。
ICT環境については、国のGIGAスクール構想により、児童・生徒へ1人1台貸与されたタブレット端末を使用したオンライン授業の実現など、学習環境が大きく変化していく中で、各家庭での接続のフォロー等学校でも家庭でも活用できるような環境づくりが教職員一丸となって進められていた点は評価できる。今後はICT支援員とより一層の連携を図り、児童・生徒の学習環境の向上に努められたい。
昨年度と同様に新型コロナウイルス感染症感染拡大防止のため、学校施設や備品について管理方法を見直したり、学校行事についても密を避けた運営をするなどの工夫がされていた。今後の課題としては、新型コロナウイルス感染症の影響により、使用頻度の減少したプールの在り方について見直しが必要と考えられる。マスクと手洗いの習慣化や換気、消毒の徹底など、引き続き、児童・生徒が安全で安心な学校生活が送れるように、学校と教育委員会が連携しながら、教職員が一丸となって学習環境づくりに取り組まれたい。
教職員の長期休暇に伴う代替職員の確保には教育委員会と協議を重ね、児童・生徒へ影響が無いよう努められたい。
学校がやるべきこと、教育委員会がやるべきことを適切に分担し、教育委員会が対応する場合の優先順位の考え方を学校側へ丁寧に説明し、納得し合うことで意思の疎通を図るとともに、学校間においても積極的な意見交換を行い、連携・協力を一層深めることで円滑な学校運営に取り組まれることを願うものである。
- 学校施設の維持管理等について
綾瀬市監査委員 見上 正信
綾瀬市監査委員 内山 恵子
この記事に関するお問い合わせ先
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更新日:2023年02月01日