令和7年度第2回綾瀬市総合計画外部評価委員会(令和7年7月31日開催)

更新日:2025年09月22日

ページID : 22760

審議会等の名称

令和7年度第2回綾瀬市総合計画外部評価委員会

開催日時

令和7年7月31日 13時30分~16時30分

開催場所

綾瀬市役所 6階 視聴覚室

議題

外部評価について

  • 育てる5 目久尻川流域の歴史文化形成プロジェクト
  • 支える5 次世代につなげる公共施設改革プロジェクト

出席者

委員7名 羽田委員長、諸坂委員、川崎委員、須田委員、亀ケ谷委員、澁谷委員、奥本委員

事務局 企画課2名、生涯学習課4名、公共施設マネジメント推進課2名

欠席者 小池委員

傍聴者数

0名

内容

内容は要点報告です。

(1)議題 外部評価について

【育てる5 目久尻川流域の歴史文化形成プロジェクト】
(主管課より資料に基づきプロジェクト概要及び一次評価結果を説明。企画課より二次評価結果を説明)

委員:ステップ1「地域における意識の醸成」の課題への対応として、委員それぞれが情報発信者となるとあるが、この委員はあやせ目久尻川歴史文化ゾーン構想推進協議会のことか。飲食店関係者にも加入していただくという話だが、他にどのようなメンバーか。

生涯学習課:そのとおり、本構想推進協議会の委員である。協議会には現在12人の委員がいる。選出母体は社会教育委員、文化財保存委員会、民俗芸能保存協会、史跡ガイドボランティア、五社神社、高校、大学、神奈川考古学財団など様々だ。現在は商業者がいないが、今後、商業者に入っていただくため調整をしている。

委員:えんこら坂などは知らない人では見落として通り過ぎてしまう。歴史文化ゾーンを構成する市内の史跡など、歴史のある場所をPRしてほしい。神崎遺跡資料館でもVRによる当時の再現など行っているが、平日はほとんど人が来ていない。すばらしいものがあるにも関わらず周知方法がとても控えめだから、より良い方法を考えていかないといけない。口コミももちろん効果的だが、SNSなど市外の人にも伝わる周知方法を見つけていただきたい。

生涯学習課:神崎遺跡資料館は年間4,000人が来館している。引き続き戦略的な情報発信に取り組んでいきたい。市内全校の小学6年生に向けてバスツアーを開催し、神崎遺跡にきて綾瀬の歴史を学ぶ取組を何年も続けている。VRも大学との連携で作ったものなので継続して活用したい。

委員:来館者の市外、市内の人数は把握しているか。

生涯学習課:神崎遺跡のイベント開催時にアンケートを取っている。勾玉づくりや土器づくりなど体験教室系は市内がほとんど。神崎遺跡まつりのような大きなイベントでは、海老名、藤沢、横浜からの参加も多く、市内と市外で半々くらいで市外が少し多い。以前に開催していた遺跡の実物を見られるイベントは市外からの参加がほとんどだった。

委員:神崎遺跡は海老名市や藤沢市との市境のところにある。

生涯学習課:そのとおり。海老名市や藤沢市の市民にも遺跡のことを知られていて、散歩がてら来る方もいる。

委員:近隣市の観光課にも神崎遺跡のリーフレットを配布しているか。

生涯学習課:市外にも置いている。目久尻川流域である海老名市、座間市と連携してお互いの事業をPRしたり、一緒に目久尻川を巡るツアーを開催したりしている。他に藤沢市、大和市、横浜市、平塚市、茅ヶ崎市にもパンフレットを郵送している。

委員:悪い内容ではなかったが、主管課も企画課もA評価というところが少し気になった。常に課題を探りながら批判的な評価がなければならないと思う。外部評価委員には外の視点から評価して、改革するところは改革するというようなアグレッシブな視点があってもよいのではないか。また、このような政策はゴールがない。例えば参加者が100人だったとき、今後は100人でいいのか、150人にしなければならないか、増やすにはどうすべきかというところに民間でいう企業努力がある。そこの評価を怠ると参加する人は減っていくのではないか。自分たちのマネジメントを常に批判的に、もっと何かないかという貪欲さが必要。社会教育の分野はそういった性格があると感じている。本プロジェクトは着実にステップアップはしているが、この先の停滞する時期がこないか懸念する。

委員:市内の高校は県立綾瀬西高校、綾瀬高校、生蘭高等専修学校、日々輝学園高校と4校ある。市民活動センターで事業参加の依頼をすると、比較的、綾瀬西高校、日々輝学園が積極的に協力してくれる。綾瀬西高校以外の3校にもアプローチをすれば学校を越えた学生同士の交流を通じて郷土愛が育まれるのではないだろうか。

委員:愛郷心の醸成が目指すところとあるが、愛郷心や地域の誇りは数値化できず、達成できたのかが分からない。それが達成されたところの先、人口が増えた、市外に流出しなくなったというところをもう一つの目的として持たないと、先ほどの意見のようにこの問題が解決しないまま、愛郷心という目的が続いてしまうのではないか。

生涯学習課:数値化が難しい目標だが、愛郷心が高まることの成果として、住みたい・住み続けたいと思ってくれることが一つのゴールだと思う。私たちの事業としては、自分も参加したい、盛り上げたいと事業の参画者になっていただくことがゴールの姿だと思っている。協議会のメンバーの増加や事業規模の拡大が目指すところの尺度の一つと思う。

委員:私は横浜から引っ越してきたので遺跡の場所も知らない。保育園でも、他市から引っ越してくる世帯も多く、綾瀬がどういうまちか知らない人の方が多い。PRの仕方を考えていかなければいけない。若い人は冊子が送られてきてもあまり読まないだろうから市民への周知方法が難しいと思う。

委員長:各委員の指摘をまとめると、文化財周辺の環境整備についても取り組む必要がある、せっかくの綾瀬の財産ともいえる歴史や文化財についてさらに発信する方法を考えるべきという意見であった。これまでの進捗に関して主管課、企画課の評価については委員から異論はなかった。今後も計画に沿って取組を進めていただきたいと思う。
実は、目久尻川歴史文化ゾーン構想の計画策定当初から私も関わっている。施策全てに関わったわけではないが、イベント、リーフレット、動画などについても外からの立場で助言していた。そのような立場を踏まえて意見は差し控えていた。わたし個人としての立場で、本プロジェクトについて言うと、皆様の意見に対して、環境の整備、情報発信、若い人の関わりの拡大などに努めたい。特に総合計画の中心市街地のプロジェクトとの連動が大きな課題と認識している。これは今までもできていないし、難しい課題だ。愛郷心の醸成と同時に、一方で地域経済への効果とどう結びつけていくかという視点が大切だと思う。本プロジェクトと中心市街地のプロジェクトをうまく連携させるような仕掛けを考えていくことが大きな課題だ。この視点も入れて、取組を進めていただきたい。

企画課:進捗としてはA評価だが、慢心することなく、情報発信を含め、主管課や他プロジェクトとも連携しながらしっかりと進めていきたい。

【支える5 次世代につなげる公共施設改革プロジェクト】
(主管課より資料に基づきプロジェクト概要及び一次評価結果を説明。企画課より二次評価結果を説明)

委員:早川地区センターの建替などの地域施設の評価は妥当。市役所周辺施設の再編については方針変更になり一から始めるということで、企画課の評価はA評価だが、私は進捗はほぼしていないからCかDだと思う。

委員長:主管課から自己評価の補足はあるか。

公共施設マネジメント推進課:当初計画に照らすと文化会館など、一部方針変更などもあり、主管課としてはB評価とした。現在は、再編計画の第2期アクションプランの策定に向け、施設の長寿命化や複合化などの検討を進めている。

委員:なぜ主管課がB評価で企画課がA評価なのか。

企画課:評価をAに上げた理由は、関連する実施計画が全てA評価となっていることからこれまでの進捗をA評価とした。ただし、建設費の高騰や試算との乖離、市民文化センターの方針変更などの課題が多くあるという認識は委員のご指摘のとおりで、コメントにも記載している。

委員:事業が多い中で工事に着手できていることは高く評価できる。ただ、方向修正をした部分は時間をかけなければならないと思うので、私が評価するならBプラスくらいかと思う。

委員:関連する実施計画については評価がAなので企画課の二次評価もAで妥当だと思う。

委員:課題の欄に「物価上昇に伴い建設費が高騰しており、試算と乖離が生じているため、改めて検討が必要」とあるが、何を検討するのか。

公共施設マネジメント推進課:公共施設再編方針の計画自体の見直しと捉えている。

委員:取り組みの方向「公共施設マネジメント促進」のステップ2について、学校施設は「縮充」になっていくだろうことは現に感じているところ。普通級は減っているが、支援級やサポートルームを設置するなど、多様な学びの場になっている。「縮充」の中でもそういった場が必要であることも考慮し、また、災害時の避難場所として十分な役割を備えられる機能を残していただきたい。

公共施設マネジメント推進課:公共施設マネジメントの部署、教育委員会、その他関係する部署も様々な考えを持っているので、意見を言い合いながら現在進めている。

委員:地域によっては賛成反対いろいろと意見があると思うが、総論は賛成だが各論は反対という形になりやすい議論だ。財政再建や老朽化した施設の対応は、総論では市民は賛同して、積極的に進めてほしいという意見で一致するだろう。一方で、自分の住む地域の施設がどうなるかとなると利害関係で賛成・反対の意見が出てくるだろう。うまくプレゼンテーションをしていかないとならない。数字が多く出てくるが、いかに具体的なイメージを持てるかにご留意いただければと思う。本日のプレゼンテーションではスムーズにプロジェクトが進んでいる印象なので、あまり地域でのコンフリクトはないようだ。企画課がA評価としているので、スムーズに進んでいるかと思う。主管課と企画課の評価が異なるのは、見ているところが違うので当然のこと。委員会の評価は委員長に委ねたい。私は現地を見ておらず、本日の説明からの評価になるがA評価かB評価かと思う。

委員長:いったん私なりのまとめをしたい。公共施設改革プロジェクトは全国共通の厳しい課題を持つプロジェクトだ。特に問題意識の中でも、昨今の物価高騰を背景にした建設費の高騰の課題があり、当初想定していた以上の厳しい状況になるのは間違いない。企画課の説明にあったとおり、事業そのものの進捗は予定どおり行われているが課題は多く、主管課も1次評価にもあるように、建設費の高騰による試算との乖離や、図書館整備手法の検討、市民文化センターの対応方針の検討が必要といった根本的な部分での課題がまだ残っているという認識。それでいうと、現状の評価はよくてB評価かと思う。そのため、「基本方針に基づく公共施設の再編と質の向上」のステップ1はB評価、ステップ2はA評価でよいのではないか。ただし、根本的なところで環境の変化を踏まえた再検討には力を入れて取り組みを進めなければいけないと思う。また、先ほど委員が言ったように、今後の行政は、市民への分かりやすいプレゼンテーションに従来以上に留意する必要があると思う。

この記事に関するお問い合わせ先

綾瀬市役所 経営企画部 企画課 政策経営担当
電話番号:0467-70-5635
ファクス番号:0467-70-5701

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