有機フッ素化合物(PFOS・PFOA)について
環境省が行なった令和2年度有機フッ素化合物全国存在状況把握調査の結果において、市内の地下水(本蓼川地域の井戸水)から指針値(暫定)を超過する数値が確認されました。
井戸水のご利用について
本蓼川地域にお住まいやお勤めの方は、井戸水の飲用を控え、水道水等を使用するようお願いいたします。
水道水について
綾瀬市内に給水している神奈川県営水道が令和2年度から検査を実施しており、いずれの調査地点でも検出されておりません(定量下限値5ナノグラム毎リットル(5ng/L))。
(注釈)ナノグラム(ng)は10億分の1グラムを示す単位
調査地点及び詳細な検査結果は、次の関連リンク(神奈川県ホームページ)をご参照ください。
県営水道における有機フッ素化合物(PFOS及びPFOA)の検査結果(神奈川県)(別ウィンドウが開きます)
令和2年度有機フッ素化合物全国存在状況把握調査の結果について
令和3年6月22日付けでプレスリリースを行いましたので、下記「関連ファイル」をご参照ください。
なお、調査結果の詳細は、下記「関連リンク」(環境省ホームページ)をご参照ください。
今後の対応について
市では、井戸水の飲用を控え、水道水等を使用するよう注意喚起を行っております。
また、河川及び地下水の環境調査は、水質汚濁防止法により県が行うこととなっております。指針値(暫定)の超過が認められた井戸については、経年的な変化を把握するため、県において継続監視を行い、結果を公表しています。下記「関連リンク」(神奈川県ホームページ)にてご参照ください。
今後とも県と連携し対応してまいります。
有機フッ素化合物とは
PFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)、PFOA(ペルフルオロオクタン酸)
(1) 物理化学的性状
化学的に極めて安定。水溶性、不揮発性のため、環境中に放出された場合は水系に移行しやすい。難分解性のため半永久的に環境に残留すると考えられています。
独特の性質(水や油をはじく、熱に強い、薬品に強い、光を吸収しない等)を持ち、撥水剤、表面処理剤、乳化剤、消火剤、コーティング剤等に用いられてきた化学物質です。
(2) 国内の規制
化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律(化審法)により、原則として製造や輸入が禁止。(なお、PFOAについては、令和3年10月から施行。)
(3)人への健康影響について
PFOSについては、ヒトにおける生殖影響や高曝露後の急性毒性等に関するデータはありません。発がん性についても、国際的に主要な評価機関による評価がなされておらず、ヒトの疫学データから発がん性があるとのデータは得られていません。PFOAについては、ヒトにおいて皮膚に付着すると発赤、痛みを、眼に入るとかすみ眼を、吸入すると咳や咽頭痛を、経口摂取すると腹痛や吐き気、嘔吐を生じるといった症状が報告されています。
PFOS・PFOAの暫定指針値等
(1)水道水
厚生労働省は、令和2年4月1日に、PFOS及びPFOAを水質管理目標設定項目に位置付けるとともに、PFOSとPFOAの合算値で50ナノグラム毎リットル(50ng/L)とする目標値(暫定)を設定しました。
(2)水環境(公共用水域及び地下水)
環境省は、令和2年5月28日に、PFOS及びPFOAを要監視項目に位置付けるとともに、PFOSとPFOAの合算値で50ナノグラム毎リットル(50ng/L)とする指針値(暫定)を設定しました。
参考情報
・神奈川県において引地川水系の調査を行っており、蓼川についても暫定的な指針値の超過が確認されています。詳細は、下記「関連リンク」(神奈川県ホームページ)をご参照ください。
・令和4年9月24日に厚木基地内で泡消火設備が誤作動し、PFOS等を含む泡消火薬剤が蓼川へ流出しました。 詳細は、下記「関連リンク」をご参照ください。
関連ファイル
令和3年6月22日プレスリリース(綾瀬市) (PDFファイル: 172.6KB)
関連リンク
令和2年度有機フッ素化合物全国存在状況把握調査の結果(環境省) (別ウインドウが開きます)
有機フッ素化合物(PFOS・PFOA)について(神奈川県) (別ウインドウが開きます)
県営水道における有機フッ素化合物(PFOS及びPFOA)の検査結果(神奈川県)(別ウインドウが開きます)
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更新日:2025年03月10日